横浜国立大学の持続可能なモビリティシステム研究拠点は、相鉄バスおよび日本電気(NEC)と連携し、横浜国大と相鉄バスとの連携協定に基づき(10月8日締結)、路線バス車内の混雑度情報をリアルタイムに可視化するバス運行情報アプリ「YNUダイナミックバスマップ」を、10月26日から試験公開する。
Wi-Fiセンシングを用いて路線バスの混雑度をリアルタイムに可視化する試みは、国内初(NEC調べ)になると云う。
YNUダイナミックバスマップは、横浜国大関係者が多く利用する相鉄バスの特定路線を対象に、Wi-Fiセンサーによって計測されたデータからバス車内の混雑度を割り出して、バスの現在位置情報とあわせて地図上にリアルタイム表示。バス車内の混雑情報が事前にわかるようにすることで、新型コロナウイルスなどの感染症への対応やベビーカーや車いすでの移動時など、人々が適切に混雑を避け、より安心・安全なバス利用が期待できると云う。
なおアプリは、2017年に横浜国大のCOIサテライトが開発した、路線バス運行情報表示アプリ「YNUナビ」をリニューアルしたものとなる。
[アプリの特徴]
1.路線バスの運行情報の一元的な表示機能
異なる事業者(横浜市営バス、相鉄バス)がそれぞれのWEBサイトで公開している路線バスの運行情報を、1つの地図上にまとめて転載。バスの目安の現在地は、車載器のGPSで取得された位置またはバスが存在する道路区間上の代表点(バス停の中間点)で表示され、一定の時間間隔で更新される。
2.Wi-Fiセンサーを活用した車内混雑度情報の計測
相鉄バスの特定路線において、NECのWi-Fiセンシング技術を活用して、バスの乗客が携帯するスマートフォン等が発するWi-Fiシグナルを車内の計測器で受信し、サーバーに送信。計測器データから車内の混雑度を数段階で推計し、アプリの地図上にリアルタイムで表示する。
<混雑度情報の公開期間>
第一期:2020年10月26日(月)~10月30日(金)
第二期:2020年11月16日(月)~11月30日(月)(土日祝日は除く)
第三期:2020年12月14日(月)~12月25日(金)(土日祝日は除く)
<対象路線>
相鉄バス 浜10系統の最終便を除く全便および浜11系統の一部の便。
※期間中、バス車内に計測器を持参した計測員が乗車する。
※車内乗客が携帯するスマートフォン等が発するWi-Fiシグナルのみを計測器で受信。乗車していない乗客のシグナルは対象としていない。
※Wi-Fiセンシングによる取得データの取扱いにあたっては、プライバシー・個人情報保護の観点に留意する<詳細:https://jpn.nec.com/transportation/202010trial.html>。
・丸囲みアイコン:混雑度可視化対象バス(相鉄バス 浜10系統,浜11系統)
・バスアイコン:相鉄バス 浜5系統、他社路線バス
・青ライン:浜10系統路線図 緑ライン:浜11系統路線図
※画面は開発中のため、変更される場合がある。
■YNUダイナミックバスアプリ:https://futurecities.ynu.ac.jp/webmap/congestion/congestion.html