NEXT MOBILITY

MENU

2023年10月2日【ESG】

ヤマト運輸、京都・八幡営業所の全車両をEVに置換

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

ヤマト運輸は10月2日、京都府八幡市にある「八幡営業所」を、再生可能エネルギー由来電力(以下、再エネ電力)を活用したエネルギーマネジメントを行うモデル店として本格稼働。全国で初めて、全集配車両を電気自動車(EV)に置き換えたと発表した。

 

同営業所ではまた、太陽光発電設備と蓄電池に加えて、電力平準化システムも導入。日中に発電した電力でEVの充電や建屋電力の一部(※)を賄うと共に、夜間のEV一斉充電による電力使用ピークの偏りを緩和するなど、サステナブルな物流を実現していくと云う。

ヤマト運輸・ロゴ

ヤマトグループでは、2050年温室効果ガス(GHG)自社排出量実質ゼロおよび2030年GHG自社排出量48%削減(2020年度比)の実現に向けて、EV20,000台の導入や太陽光発電設備810基の導入、ドライアイス使用量ゼロの運用構築、再エネ電力の使用率を全体の70%まで向上するという主要施策を中心に、各取り組みを進めている。

 

一方、EVを導入する上では、電力使用量の増加や夜間の一斉充電による電力使用ピークの偏りなど、様々な課題があったと云う。

 

八幡営業所では、全車EV導入に当たって、蓄電池や関西電力グループの電力平準化システムを活用するなどし、夜間の一斉充電による電力使用ピークの偏りを緩和。その課題を解決し、エネルギーマネジメントを行う営業所としての本格稼働を開始した。

 

営業所概要

– 営業所名:ヤマト運輸株式会社 八幡営業所
– 住所:京都府八幡市八幡久保田11
– 営業時間:8:00~21:00

– 特長:

・集配車両全てがEV(32台)。
・太陽光発電設備を設置し、再エネ電力を発電。
・電力平準化システムの導入により充電を制御し、電力使用ピークの偏りを緩和。
・蓄電池を設置し、日中太陽光発電設備で発電した電力を、建屋電力やEV充電などに活用。
・営業所内の照明全てをLED化するなど、省エネも実施。

 

 

ヤマト運輸は、サステナブルな物流の実現に向け、引き続きEVや太陽光発電設備の導入や再エネ電力の使用率向上などを進めると共に、複数のEV運用オペレーションを想定したエネルギーマネジメントの検証を進め、サステナブル経営を強化していくとしている。

 

※太陽光発電で賄いきれない電力分は、関西電力株式会社の「CO2フリー電力」を購入。

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。