ヤマト運輸とKDDI、プライム・ライフ・テクノロジーズの3社は、2月1日、スマホをクルマの鍵にするデジタルキー(※2)を活用して荷物を自動車のトランクに配達する、国内初(※1)の実証実験を、同日より(4月30日迄を予定)実施すると発表した。同種の実証は2015年時点で、DHLがアウディなどと組んで欧州に於いて行われてきたもので、日本国内実証がようやく行われる運びとなった。
なお実証実験は、トヨタ自動車からデジタルキーの提供を受けて実施されるため、参加者はトヨタ車両の所有者を対象としている。
実証実験では、先ず参加者(※3)の自家用車に、デジタルキーで解錠可能な専用デバイスス(Smart Key Box)を設置。ECサイトで購入した商品の配達場所を、ヤマト運輸の配送商品「EAZY(※4)」で“車内への置き配”に指定すると、配達員が車両トランク等をデジタルキーで解錠し、配達する。
[各社の役割]
■KDDI
実証実験をスピーディーに低コストで実現するためのスマートフォンアプリとIoTサービスプラットフォームを組み合わせたシステムを提供。今後は、同システムを自動車業界のみならず、様々な業界に提供することを目指す。
■ヤマト運輸
デジタルキーを活用した新たなオペレーションの実現性を検証。今後は、自社開発した複数社デジタルキーの同時管理が可能なマルチデジタルキープラットフォームと連携させることで、新たな受け取り方を提供していく。
■プライム・ライフ・テクノロジーズ
実施エリアの提案と参加者とのマッチング等を実施。今後も様々な業種業態との連携を深めることで、利便性の高い、より良い暮らしの実現を目指す。
ヤマト運輸とKDDI、プライム・ライフ・テクノロジーズは、EC市場の成長やコロナ禍による新しい生活様式の定着によって多様化する荷物受取りのニーズに対応し、利便性の向上を目指すとしている。
※1:クルマのデジタルキーを活用した宅配配送の実証実験を行うこと。2022年2月1日時点。KDDI、ヤマト運輸、プライム ライフ テクノロジーズ調べ。
※2:スマートフォンをクルマの鍵(キー)にするシステムで、1台のスマートフォンにつき、デジタルキー4本迄を保有できる。なお、機能制限の項目はメーカーによって異なる。
※3:東京都と愛知県の一戸建てに居住かつトヨタ車両所有者の内、実証実験への協力を申し出た人。
※4:ヤマト運輸と連携したオンラインショップ等で購入した商品の受け取りを、自宅敷地内の玄関ドア前やガスメーターボックス、車庫などに置き配するEC専用配送サービス。受け取り方法は、荷物が届く直前まで変更可能<ヤマト運輸・EAZY:https://business.kuronekoyamato.co.jp/service/lineup/eazy/index.html >。
[問い合わせ先]
ヤマト運輸株式会社 コールセンター
電話:0120-01-9625
■プライム・ライフ・テクノロジーズ:https://prime-life-tec.com/