ヤマハ発動機は９月１２日、東京ビッグサイトで26日（木）～29日（日）に開催される「ツーリズムEXPOジャパン2024 」に出展すると発表した（業界関係者向けの前半2日間［26・27日］）のみ参加）。

ツーリズムEXPOジャパンは、2014年から開催されている〝旅の未来を想像する〟総合観光イベント。観光業界をはじめ、様々な業界の関係者が「観光／ツーリズム」を軸に集まり、観光振興や地域活性化に向けた展示商談会やフォーラム＆セミナーなどが行われる。

ヤマハ発動機のブースでは、同社の低速小型EV「グリーンスローモビリティ （以下、グリスロ／※）」の実車（AR-07、7人乗り）を展示するほか、その車両に乗り、導入地域で走行している様子を疑似体験できるVRコーナ－や、「グリスロで描く未来の観光地」と題したブース前セッション（1日3回、各回10分程度）も予定。〝移動を非日常体験に変える〟グリスロを観光に導入することで、〝人と人〟〝人と地域〟〝人と社会〟のコミュニケーションを活性化し、観光地の魅力向上につなげるアプローチを提案する。

※時速20km未満で公道を走る電動車を活用した小さな移動サービスおよびその車両を含めた総称。

ヤマハ発動機のグリスロ

ヤマハ発動機のグリスロは、50年の歴史を誇るゴルフカーの技術を活用した低床＋コンパクトで、窓がないキャビンデザインを採用した低速EV。高齢者も乗り降りしやすく、車内外でコミュニケーションをしやすいなどの特徴に加えて、電磁誘導線を利用した自動運転走行の実績もあるこのグリスロは、道幅が狭く公共交通を整備しづらかった地域での活用が期待されていると云う。

また、旅先の景色だけでなく、同じ空間を共有する人とのコミュニケーションも楽しめ、移動そのものを非日常体験に変えるモビリティとして、近年、観光地周遊に活用する例が増加。2014年以来、地域の生活の足や観光地の周遊性を向上させる手段として、全国100地域以上で実証実験に活用され、約60地域・100台以上の販売実績がある。