ヤマハ発動機は2月10日、電動モーターや水素エンジンなどカーボンニュートラルを実現するためのパワートレイン技術の研究・開発設備を、今中期(2022~2024年)に本社内建屋(32号館/昨年完成)内に増設すると発表した。
モーターベンチ、水素供給装置、カーボンニュートラル燃料対応タンクなどの設備を順次設置し、製品全般の環境対応を牽引する役割を担う施設とする。
ヤマハ発動機では、2021年7月と2018年に策定した「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」を見直し、2050年までに事業活動を含む製品ライフサイクル全体のカーボンニュートラルを目指す目標を新たに設定。その中で、2050年までに「スコープ3(主に製品使用時など)」に於けるCO₂排出量を2010年比で90%削減する目標に掲げていることから、今回、研究・開発設備増設により、新エネルギー系の開発をより一層強化し、その推進を加速させる。
<施設概要>
– 名称:32号館
– 延床面積:9,011㎡
– 主な設備:モーターベンチ、水素供給装置、カーボンニュートラル燃料対応タンクなど。
ヤマハ発動機は、今後も、効率の良い動力源、よりCO₂排出量の少ない動力源への切り替えを進めると共に、CO₂排出量の少ない小型モビリティの活用推進により、カーボンニュートラル社会の実現を目指すとしている。