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2024年8月2日【経済・社会】

ヤマハ発動機、MotoGPのアレックス・リンス選手と契約

坂上 賢治

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ヤマハ発動機は8月2日、アレックス・リンス選手と契約を締結した。これによりリンス選手は、2025年と2026年、ファビオ・クアルタラロ選手のチームメイトとして引き続き、Monster Energy Yamaha MotoGPからMotoGP世界選手権に参戦する。

 

リンス選手はMotoGPに於いて豊富な経験を持ち、低排気量クラスから最高峰クラスまで、あらゆるカテゴリーで多くの好成績を残してきた。優勝回数はMotoGPで6回、Moto2で4回、Moto3で8回の合計18回。表彰台獲得数はMotoGPで18回、Moto2で17回、Moto3で23回の合計58回となっている。

 

 

ヤマハ発動機は、これらの実績だけでなく、卓越したスキルや仕事に対する真摯な姿勢、細部へのこだわりから、リンス選手との契約延長が素晴らしい成果をもたらすことを確信していという。

 

リンス選手の豊富な経験が、チームにとって非常に貴重なものであることは今シーズン既に証明されており、今後、複数年にわたってマシンの開発を最優先とする自社にとって、リンス選手のプロジェクト参加は不可欠であると述べた。

 

 

この契約締結についてYamaha Motor Racingマネージングダイレクター、Monster Energy Yamaha MotoGPチーム代表のリン・ジャービス氏は、「アレックス・リンス選手がさらに2年間、ヤマハ・ファクトリーのライダーとして出場することが決定しうれしく思います。

 

私たちはこれまで、MotoGPで再びトップに返り咲くという強い決意を表明してきました。実際、この目標を達成するために新しいスタッフを採用し、組織の構造を変更し、また外部の技術パートナーとの協業を強化しています。

 

更に2025年には第二のファクトリー・チームを設立し、そして今は、目標に向かってともに戦うライダーを確保する段階にあります。

 

アレックス選手との2年間の契約延長は、私たちのMotoGPプロジェクトの重要な要素となります。彼は才能あふれる速いライダーであると同時に技術的な知識も豊富で、まじめに仕事に取り組み、真のチームプレーヤーでもあるからです。

 

私たちは、アレックス選手とファビオ選手のコラボレーションこそがマシンの開発プロジェクトを強化してくれると信じています。そして2025年と2026年のMonster Energy Yamaha MotoGPのラインアップが決定した今、私たちは目の前の課題に集中し、ふたりと挑むシーズン後半の11戦を楽しみにしています」と語った。

 

 

一方アレックス・リンス選手は、「ヤマハと共に、更に2年間仕事ができることをとてもうれしく思います。私を信頼してくれたチームおよび磐田にいる経営陣に感謝します。私たちにはヤマハを本来の場所へ導き、チャンピオン争いをするという明確な目標があります。

 

チーム加入当初から、ヤマハが改善に意欲的に取り組み、目的を達成のためにあらゆる手段を講じているのを見てきました。その結果として、また全員の努力の甲斐あって、今シーズン早くも目標に向かって重要な一歩を踏み出すことができました。そして今後もずっと、こうした姿勢を維持していきたいと考えています。

 

常に一丸となってハードワークに取り組み、これからもそれを続けていくであろうこのチームに、私のMotoGPでの経験や仕事への意欲を提供し、役立てて貰えることをとてもうれしく思います」と結んでいる。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。