ヤマハ発動機は8月2日、アレックス・リンス選手と契約を締結した。これによりリンス選手は、2025年と2026年、ファビオ・クアルタラロ選手のチームメイトとして引き続き、Monster Energy Yamaha MotoGPからMotoGP世界選手権に参戦する。
リンス選手はMotoGPに於いて豊富な経験を持ち、低排気量クラスから最高峰クラスまで、あらゆるカテゴリーで多くの好成績を残してきた。優勝回数はMotoGPで6回、Moto2で4回、Moto3で8回の合計18回。表彰台獲得数はMotoGPで18回、Moto2で17回、Moto3で23回の合計58回となっている。
ヤマハ発動機は、これらの実績だけでなく、卓越したスキルや仕事に対する真摯な姿勢、細部へのこだわりから、リンス選手との契約延長が素晴らしい成果をもたらすことを確信していという。
リンス選手の豊富な経験が、チームにとって非常に貴重なものであることは今シーズン既に証明されており、今後、複数年にわたってマシンの開発を最優先とする自社にとって、リンス選手のプロジェクト参加は不可欠であると述べた。
この契約締結についてYamaha Motor Racingマネージングダイレクター、Monster Energy Yamaha MotoGPチーム代表のリン・ジャービス氏は、「アレックス・リンス選手がさらに2年間、ヤマハ・ファクトリーのライダーとして出場することが決定しうれしく思います。
私たちはこれまで、MotoGPで再びトップに返り咲くという強い決意を表明してきました。実際、この目標を達成するために新しいスタッフを採用し、組織の構造を変更し、また外部の技術パートナーとの協業を強化しています。
更に2025年には第二のファクトリー・チームを設立し、そして今は、目標に向かってともに戦うライダーを確保する段階にあります。
アレックス選手との2年間の契約延長は、私たちのMotoGPプロジェクトの重要な要素となります。彼は才能あふれる速いライダーであると同時に技術的な知識も豊富で、まじめに仕事に取り組み、真のチームプレーヤーでもあるからです。
私たちは、アレックス選手とファビオ選手のコラボレーションこそがマシンの開発プロジェクトを強化してくれると信じています。そして2025年と2026年のMonster Energy Yamaha MotoGPのラインアップが決定した今、私たちは目の前の課題に集中し、ふたりと挑むシーズン後半の11戦を楽しみにしています」と語った。
一方アレックス・リンス選手は、「ヤマハと共に、更に2年間仕事ができることをとてもうれしく思います。私を信頼してくれたチームおよび磐田にいる経営陣に感謝します。私たちにはヤマハを本来の場所へ導き、チャンピオン争いをするという明確な目標があります。
チーム加入当初から、ヤマハが改善に意欲的に取り組み、目的を達成のためにあらゆる手段を講じているのを見てきました。その結果として、また全員の努力の甲斐あって、今シーズン早くも目標に向かって重要な一歩を踏み出すことができました。そして今後もずっと、こうした姿勢を維持していきたいと考えています。
常に一丸となってハードワークに取り組み、これからもそれを続けていくであろうこのチームに、私のMotoGPでの経験や仕事への意欲を提供し、役立てて貰えることをとてもうれしく思います」と結んでいる。