ヤマハ発動機は8月27日、静岡県富士市、静岡県農林技術研究所 森林・林業研究センター、沼津工業高等専門学校、日本DMCと共同で、富士市内の森林の状況を計測する実証実験を実施する。
実証実験は、産業用無人ヘリ(以下、無人ヘリ)を活用して、地形、樹木の密度や並び、本数・幹の直径を測定し、デジタルデータとして把握することで、適切かつ効率的な森林施業計画づくり、森林の資産価値の創出に役立てることを狙いとしている。
今年4月に施行された森林管理法により、森林所有者には森林管理が義務化された。その一方、森林の適正な状況の維持に必要な人手の不足、資産価値向上に必要な定量情報が取れていないことが課題となっている。
ヤマハ発動機では、これまでも無人ヘリを通じて、水稲を中心とした30年以上の農薬散布機事業の展開、火山の噴火や土砂崩れなどの災害現場の観測、山間部の送電線鉄塔のメンテナンス資材の運搬など、空からのソリューションを提供。
実験では、長時間飛行できる無人ヘリの優位性を通じて、空からの高効率な森林計測を行うことで、森林管理における生産性向上を目指す。
[実証実験の概要]
– 日時:2019年8月27日(火) 10:00〜
– 場所:静岡県富士市市内の森林(およそ20ヘクタール)
– 実験名:無人ヘリに搭載したレーザー測量システムによる森林調査
– 計測用機体:ヤマハ発動機・産業用無人ヘリコプター「FAZER(フェイザー) R G2」
– 計測方式:LiDAR計測