ヤマハ発動機は、グローバルなコーポレートベンチャリング活動のさらなる強化を目的に、運用総額1億米ドル、運用期間10年の自社ファンド「Yamaha Motor Exploratory Fund(ヤマハモーターエクスプロラトリーファンド)」を米国に設立した。
ファンドの設立により、同社のコーポレートベンチャリング活動への長期コミットメントを示すとしている。
ヤマハ発動機は、2015年設立の「Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley(YMVSV)」を通して、ベンチャー企業を探索。
その成果として、移動体向けメッシュ型Wi-Fi通信サービスの提供や通信ハードウェアの開発・販売などを行うVeniam(米国)、ロボット工学とオートメーション化および解析技術をベースとした農業分野の自動化ソリューションを開発するRobotics Plus(ニュージーランド)など、合計9社のベンチャー企業に出資した。
ヤマハ発動機は、「ART for Human Possibilities」をキーワードに、これまで培ってきた技術と感性を、これまで以上に「人間に近づく」「人間の可能性を拡げる」ことに適用し、同社らしい取り組みによって社会の要請に応えると云う長期ビジョンを標榜。
設立したファンドを通じて、グローバルに、アーリーステージのベンチャー企業への投資を加速し、長期ビジョンの実現の一助とするとしている。
[ファンド概要]
– ファンド名称:Yamaha Motor Exploratory Fund, L.P.
– 設立時期:2018年11月
– 運用総額:1億米ドル
– 運用期間:10年間
– 投資対象:
将来のパーソナルモビリティや都市交通分野、航空分野、または農業や医療分野における自動化技術分野等での革新的な技術やビジネスモデルを有するベンチャー企業