ヤマハ発動機は4月18日、グループ会社であるイヴオートノミー社（eve autonomy）の自動搬送サービス「eve auto」が、プライムポリマーの姉崎工場で試験導入されたと発表した。

プライムポリマーは、2005年に三井化学と出光興産の出資によって設立された千葉・大阪・山口に生産拠点を構える、ポリプロピレンとポリエチレンの製造・販売会社。同社製品は、自動車材、包装材、産業材などの用途に幅広く利用されている。

その姉崎工場（出光興産千葉事業所内）では、ポリプロピレン樹脂サンプルを、敷地内で日に30～40回搬送。この工程の自動化のため、今回、屋内外の環境を含む閉鎖空間での搬送を自動化するイヴオートノミー社のサービス「eve auto」を試験導入した。本格的な試験導入は、ヤマハ発動機の工場を除き、初の事例になると云う。

なお、「eve auto」は、これまで、ヤマハ発動機の複数工場での試験運用が進められてきたが、秋頃からは、イヴオートノミー社による正式サービスの提供が予定されている。

ヤマハ発動機は、今年2月10日に発表した新中期経営計画（2022～2024年）に於いて、新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置づけ、将来のコア事業に育てるための経営資源を積極的に配分するポートフォリオマネジメントを推進。新規事業のひとつである低速自動走行では、特定条件下での自動運転技術を確立により、モノ輸送の事業化を進め、物流の省人化を目指すとしている。

■イヴオートノミー社：https://eveautonomy.com/