ヤマハ発動機は10月8日、沖縄県の北谷町で“美浜シャトルカート”を運行する「タウンマネジメント&モビリティサービス」に出資したと発表した。
今回の出資を通じ、ヤマハ発動機は、その他出資パートナーと運行事業に参画。北谷町でのランドカー利活用を推進し、その知見を基に他の観光地域への展開を目指すとしている。
ヤマハ発動機とその子会社のヤマハモーターパワープロダクツが企画・製造するランドカーをベースに、公道走行が可能な自動運転カート(隔型システム)“美浜シャトルカート(最大5名定員)”を活用したシャトルサービスが、現在、北谷町で行われている。
北谷町では、2016年より、経済産業省と国土交通省による遠隔型システムの自動運転車の技術・サービスの実証実験が進められ、今年春には、その成果を生かし、北谷タウンマネジメント&モビリティサービスによる無人の自動運転移動サービスが開始された。
今回の無人自動運転移動サービスでは、遠隔操縦室にいる1名の運転手がシステムを用い、運転手が乗車しない2台の自動運転車(当面は安全確認のため保安要員も乗車)を、同時に監視・操作する形で、北谷町の観光エリア内、北は“うみんちゅワーフ”から、南は“美浜アメリカンビレッジ”に隣接する“サンセットビーチ”まで、「公道ルート」と「海沿いルート」の2ルートを、約10分間隔で運行。
サービスには、ヤマハ発動機らが開発し、福井県永平寺町で、国内で初めてレベル3認可を受けた車両と同等機能を有する、観光用途の自動運転車両としては先進的な車両が使用されている。
ヤマハ発動機では、グリーンスローモビリティ(※)を、北谷での観光客の移動手段の他にも、高齢化が急速に進む地域に於ける住民の移動確保や社会参画促進など、幅広い用途に活用。今後も交通弱者と呼ばれる人たちの移動手段など、いわゆるラストワンマイルの提供に向け、日本各地で様々な用途・視点で導入を推進していくとしている。
※)グリーンスローモビリティ:電動で、時速20km未満で公道を走る4人乗り以上のパブリックモビリティ。
[問い合わせ先]
・乗車体験について
北谷タウンマネジメント&モビリティサービス合同会社
電話:098-926-1210 (平日のみ 10:00~18:00)
・車体について
ヤマハ発動機株式会社 技術・研究本部 研究開発統括部 先進システム開発部 事業企画Gr
電話: 0537-21-2554
■美浜シャトルカート:https://www.chatamobi.com/
■(ヤマハ発動機)グリーンスローモビリティ特設サイト:https://www.yamaha-motor.co.jp/golfcar/GSM/