写真左はグッドマン・グループのクリストファー・ハーベイ大中華圏最高経営責任者。右は次世代の大型ゼロエミッショントラックを開発するウィンドローズ・テクノロジーのウェン・ハン創設者兼会長兼最高経営責任者(CEO)。
産業・物流不動産大手のグッドマン・グループ(Goodman Group)と、大型電気トラック開発会社ウィンドローズ・テクノロジー(Windrose Technology)は10月16日(香港発)、大型BEVトラック向け急速充電インフラ開発での両社の提携を発表した。
両社は互いの技術的知見を持ち寄り、中国のグッドマンの施設で急速充電ステーションの開発とテストを実施していく。
ウィンドローズ・テクノロジーの創設者会長兼CEOのウェン・ハン氏は、「当社は世界中で国境を越えた物流と消費財の商取引を促進させるべく次世代のゼロエミッション大型トラックを開発しています。
その初期モデルの目標航続距離は600km、重量は49トン。800Vの高電圧急速充電プラットフォームを備え、グッドマングループの顧客でもあるスポーツブランドのデカトロンと高温・高地でのテストを完了しています。
同車両は2024年に中国で初披露され、その後米国、ヨーロッパ、オーストラリアでもデビューする予定です。
また当社の顧客とって、トラックの電動化は二酸化炭素排出量と運営コストの両方を削減するための重要なステップです。安全かつ迅速に充電できる能力と、大型電気トラック用に設けられた適切な充電インフラ施設があれば、当社は顧客への更なるサービスを向上を果たすことができます。
従って今回のグッドマンの取り組みは、脱炭素化へと向かう我が国に於いて、未来へのロードマップを加速させるために大いに役立つことでしょう」と述べた。
一方、グッドマン・グループのクリストファー・ハーベイ大中華圏最高経営責任者は、「当社グループは、Fountainvest Partners、Yunqi Partners、GSR Venturesに加え、コカ・コーラ、スターバックス、デカトロン、リー・オート、ジーリーなどが今後も大きく成長していくための要を担っています。
それゆえ生産性の向上やESG目標の達成を精力的に支援していくなど、顧客の将来に向けたニーズに応えていくことに焦点を当てています。
そのために我々は不動産資産の効率性を最適化し、地球環境への影響を最小限に抑えるべく取り込んでおり、資産に持続可能な資質を組み込むことは必然といえるものです。
今回、当社グループがウィンドローズと協力し、大型EV向けのインフラを開発・導入するこの取り組みは、当社の顧客と当社が事業を展開するステークホルダに大きな利益をもたらすことになるでしょう」と語っている。