3種の自動運転サービスの提供を通じて観光地としての魅力向上を目指す
WILLER(ウィラー)、TIER Ⅳ(ティアフォー)、BOLDLY(ボードリー)、ゲキダンイイノ(イイノ)の4社は9月19日、青森県と連携して青森県の奥入瀬渓流エリアを舞台に自動運転サービス導入を見据えた実証実験を10月21日~27日に実施する。
全国屈指の自然観光地である奥入瀬では、環境保全を主目的にマイカー交通規制の社会実験が実施されており、更には奥入瀬(青橅山)バイパス整備事業も進められている。
バイパス完成後は、奥入瀬渓流と並行する国道の約10㎞区間に交通規制を導入し、天然の自然博物館「奥入瀬フィールドミュージアム(OFM)を高付加価値により観光コンテンツ化。その上で新たな交通システムを導入する予定を立てている。
そこで今回は、新交通のうち渓流内交通を対象に、持続可能かつ高付加価値なサービス提供を目指し、自動運転の実証実験を実施する。従って今回の実証実験の主なポイントは以下3点となる。
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(1)シャトルバス、観光バス等限られた車両と歩行者が混在する環境下で、同期間に3種の自動運転車両が走行する。
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(2)走行する車両は「MiCa」「GSM8」「iino type-S1300」で、「MiCa」と「GSM8」はエコツアーガイドが同乗し高付加価値化したツアーとしてのモビリティサービスを、「iino type-S1300」は歩くことを補完し観光コンテンツとして楽しみながら移動できるモビリティサービスを提供する。なお、「GSM8」は、県内へ水平展開のために地域のバス事業者(ジェイアールバス東北株式会社)が運行を担う。
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(3)走行空間の実証として、安全性を高める路面サインや看板の設置や、社会受容性を高める映像の放映も実施する。
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参画4社は、この実証を通じてOFMとしての高付加価値化した自動運転サービスの創造による奥入瀬の観光地としての魅力向上と、青森県内初の自動運転実証実験を通して県内におけるレベル4での自動運転の社会実装を目指す構えだ。
※なお同実証は、国土交通省の令和5年度「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)」 および「走行空間の技術的検証を目的とした自動運転実証実験補助金」を活用し、青森県の委託により実施する。
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<詳細>
◆日程
BOLDLY「MiCa」:10月21日(月)~27日(日)の計7日間
ティアフォー「GSM8」:10月23日(水)~27日(日)の計5日間
ゲキダンイイノ「iino type-S1300」:10月25日(金)~27日(日)の計3日間
◆運行スケジュール
詳細は特設サイト(後述)で確認されたい。
◆運行ルート
BOLDLY「MiCa」:石ケ戸~雲井の滝 約2.8㎞
ティアフォー「GSM8」:雲井の流れ~子ノ口 約4.0㎞
ゲキダンイイノ「iino type-S1300」:雲井の滝~雲井の流れのうち約0.7㎞
◆車両
◆体制
実施主体:青森県
事業統括:WILLER株式会社(一部車両の保安員としての役割も担う)
実施事業者:
- 株式会社ティアフォー(車両提供・運行主体はJRバス東北・運手補助は社内)
- BOLDLY株式会社(車両提供・運行主体・運手補助は社内)
- ゲキダンイイノ合同会社(車両提供・運行主体・運手補助は近接監視・保安員)
協議会:奥入瀬十和田利活用協議会
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◆乗車方法
– BOLDLY「MiCa」:事前予約制
– ティアフォー「GSM8」:事前予約制
– ゲキダンイイノ「iino type-S1300」:事前予約不要
◆予約:特設サイト:https://travel.willer.co.jp/maas/autonomousdriving-oirase/