交通データの統合・分析を実現するシステム構築の知見を提供
地域交通インフラの課題解決に取り組むWill Smart(ウイル スマート)は6月4日、国内最大規模の次世代移動サービスで、九州に於けるシームレスな移動の実現を目指す「九州MaaS」の実施主体として今年4月に発足した「九州MaaS協議会」に参画した。
同社はこれを契機に、九州地方の公共交通及び移動サービス事業者との共創によって、九州を一つのプラットフォームの上で周遊し易い環境が実現できるよう持続可能な地域公共交通の実現や地域経済の活性化に取り組んでいくとしている。
九州MaaSとは、九州全体という広いエリアで、シームレスな移動を目指し官民連携で進めていく大規模プロジェクトを指す。九州経済連合会をはじめ、九州各県および交通事業者を中心に約80社・団体が参加している。
Will Smartは、先の2021年の取り組みで、全国初の事例となった熊本地域のバス事業者5社による共同経営プロジェクトを筆頭に全国の交通事業者や自治体に対してダイヤ情報や運行実績データ、路線情報等の統合、管理、分析まで行う「交通データ統合分析サービス」を提供。路線やダイヤの最適化など、効率的に地域交通を再編するためのエビデンスに基づく政策立案(EBPM)支援を行ってきた。
一方で近年、労働人口不足や燃料費の高騰などに伴う事業費の増加が社会課題として深刻な懸念が想定されるなかで、九州MaaSの目指すべきゴールに向けてWill Smartは、複数事業者が蓄積している形式の異なるデータの統合やその結果の可視化など、データの分析・活用に必要な知見を提供。地域公共交通の実現や観光分野なども含む移動の円滑化による地域経済の活性化に寄与していくと話している。
会社概要
会社名:株式会社Will Smart
代表者:代表取締役社長 石井康弘
設立:2012年12月12日
事業内容:
モビリティ業界を中心とした事業課題解決に対してDX 技術を駆使したソリューションの企画・提案、ソフトウェアの受託開発と運用支援。
資本金:622百万円(2024年4月16日現在)