“免許返納後”にとらわれない、自立的に移動し続ける日常生活を訴求
WHILLは4月10日、近距離モビリティWHILL(ウィル)を取り扱う全国の自動車ディーラー115社と横断的に連携。「遠くはクルマ、近場はウィル」を合言葉に、モビリティを使い分ける新たな移動習慣を提案すると共に、その浸透に向けた取り組みを進めていくことを表明した。
そんな同社によると、高齢化の加速を背景とする「2025年問題」が近づくと共に、移動・外出が重要視されつつあることに伴い、モビリティが多様化する中、距離や外出目的に応じて自動車や近距離モビリティを使い分けて貰うことで、免許返納にとらわれず、自立的に移動し続けられるモビリティライフ習慣の定着を目指すとしている。
ちなみにこの取り組みの中核には、高齢化を背景に免許返納やシニア世代の移動の課題が存在する。公的にも、その解決に向けて2022年5月の道路交通法改正を筆頭に、各地では免許返納者に対する特典や地域の交通手段確保などが進められている。
▽近場を徒歩、ウィル、クルマで乗り比べた実証実験動画
一方、WHILL社が実施した調査によると、日常的に車に乗るシニア世代の2人に1人以上が「近場の運転は面倒」と回答し、特に自宅から徒歩5〜10分圏内が運転を面倒に感じると答えた。
また、その理由として最多だったのが「駐車が面倒(71.4%)」で、「車を出す方がかえって遠回り(21.7%)」「車の乗り降りが大変(8.6%)」などが続いたた。更に近場の運転が面倒な時、約65%が「外出自体も億劫になる」としている。
こうした実態を受け、WHILL社はウィル取り扱いディーラーのホンダカーズ埼玉西と連携し、約300m離れた場所へ行き、荷物を持って戻るという内容で、徒歩/ウィル/車で移動・比較する実験を実施。日常の車の運転について「普段は駐車しやすい道を選んでいる」「運転は神経を使うので疲れる」といった声も寄せられたという。
▽クルマとウィルを使い分けるユーザー動画
これを踏まえて同社は、免許返納後も快適に移動できる手段としてウィルを提案。ディーラー115社1,350店舗超と横断的に連携し全国各地でモビリティを使い分ける体験機会の実施と、車に乗る65歳以上の対象者が期間中(4月11日〜5月31日)にディーラー店舗でウィルを購入する場合、購入モデルに該当するアクセサリーセットを進呈する施策も行う。
なお上記目的に沿って、同社は4月10日の同日、東京都内に報道陣を募り、関根勤さん・麻里さん親子を招く自社PRイベントを実施した。イベントでは、近場の移動習慣について考えるトークセッションも行い、雨の日や荷物の多い日などは車に乗ることが多いこと。駐車場が満車となることがあり、探すことが大変なこと。目的地まで一方通行の道もあり、車だと遠回りになってしまうなどの意見を踏まえ、徒歩、ウィル、自動車を使い分けて生活することの豊かさを訴求した。
WHILL社では、「シニアの方が免許返納前から安心便利な移動スタイルを生活に取り入れることができるよう全国115社の自動車ディーラーと連携し、運転免許をお持ちの65歳以上の方がディーラー店舗でウィルご購入で各モデルに合わせたアクセサリーキットをプレゼントする〝使い分け生活応援キャンペーン〟を実施します」と述べた。
使い分け生活応援キャンペーンの概要
– 期間:2024年4月11日(木)〜5月31日(金)
– 内容:期間中に、車に乗る65歳以上の方が、ウィル取り扱いディーラーでウィルを購入の場合、購入モデルに該当のアクセサリーセットを進呈する。
条件:
・ウィルの利用者は65歳以上の免許保有者に限る。
・ウィルの利用者は、クルマと同一利用者に限る。
・購入は65歳以上の免許保有ご本人、ご家族など問わない。
対象モデル:
ウィル全3モデル(Model S、Model C2、Model F)
対象アクセサリーセット
・Model S、Model F購入の場合:Basic Set(ベーシックセット)
・Model C2購入の場合:Full Set(フルセット)
*購入時に免許証保有の確認をする場合がある。
詳細:https://whill.inc/jp/special_contents/tsukaiwake
ウィル取り扱い自動車ディーラーの一覧: https://whill.inc/jp/news/143961