北京の市民がWeRideの完全無人ロボタクシーを体験
自動運転車技術の文远知行(WeRide/ウィライド)は11月23日(中国・北京時)、北京市内の自動運転車向けに設けられたパイロットゾーンで、当局政府から完全無人運転車両(ロボタクシー)による商用運行(有料サービス)解禁の通知を受け取った。
これは、同社が定められた対象エリア内に於いて、一般消費者向けの完全無人タクシーのサービス運行が開始できることを意味している。
同社は、2018年11月に中国で初のロボタクシーをリリース。翌年、広州で商用サービスを開始。昨年10月に上記パイロットゾーンでの無人路上実験が承認されて以来、実証申請、空港往復の高速路上試験を実施する許可などを段階的にクリア。
既に海外でも、今年7月3日からUAE政府から自動運転車の試験免許を取得。アブダビのヤス島とサディヤット島でのロボタクシー運行も消化。現時点では、国内外で1,400日以上の無事故記録を重ね、北京に於ける自動運転業界をリードし続けてきたと謳っている。
ロボタクシーの具体的な利用法は、まず乗客が専用のスマートフォンアプリ(WeRide Go)を介して、指定エリア内でWeRideブランドのロボタクシーを呼び出して運行料金を確認。
その後、ロボタクシーは指定された乗車場所に急行する。予約済の乗客はQRコードをスキャンして本人確認を済ませれば、乗客を予め指示された行き先に送り届ける。
運行先は、地下鉄の駅、住宅地、オフィスや工業団地など242か所の送迎停留所を用意。1台のロボタクシーは一度に1~3人の乗客を乗せて(午前9時から午後17時までの時間帯で)送迎サービスを消化する。
今後WeRideは、ロボタクシーの車種タイプや台数、人気の送迎停留所を追加するなどし、効率的な自動運転車両の運行システムを構築していく活動を重ねていくと述べている。