フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン(VGJ)は、同社保有の「フォルクスワーゲン・ジャパン販売(VJS)」の株式を、ポルシェ・ホールディング (PHS)の日本法人、「PAIG Japan Automobile Investment」社に、1月18日、譲渡した。
PHSは、ドイツのフォルクスワーゲンAGの100%出資のグループ企業。そのため、今回の株式譲渡は、グループ内での資本異動となる。
なお、今回の株式譲渡に伴う、VJSのマネジメント、従業員あるいは販売店への変更はないとのことだ。
PHSは、フォルクスワーゲン・グループで、フォルクワーゲンブランドを始め、グループ内ブランドなど、現在、欧州やアジア、南米地域等世界27か国で営業する欧州最大の自動車販売会社。
ちなみに、「ポルシェ・ホールディング(PHS)」の「ポルシェ(Porsche)」は、スポーツカーブランドのポルシェを指すものではなく、ポルシェファミリー(the Porsche Family)の名を引き継いでいることに由来している。
今回の株式譲渡は、PHSの事業をよりグローバルに成長させるための戦略の一環として行われた。今後、VJSは、日本でのフォルクスワーゲンの販売にPHSが培ってきた経験・ノウハウを活用し、一方、VGJはインポーターとして、ホールセール事業を強化していく。
[会社概要]
<異動する子会社>
– 社名:フォルクスワーゲンジャパン販売株式会社
– 所在地:東京都世田谷区尾山台 3-5-2
– 代表者:代表取締役社長 東福寺 厚樹
– 事業内容:
・フォルクスワーゲン車・新車販売及び中古車販売、部品・用品の 販売、および整備、損害保険代理業 等
・日本におけるフォルクスワーゲン正規販売店のモデルとして、首都圏において新車販売店12店舗を運営。
・年間約4000台販売(2017年)。
– 資本金:1000万円
– 設立年月日:1998年4月1日
– 従業員328名
<株式譲渡先>
– 社名:PAIG Japan Automobile Investment合同会社(PHSの100%子会社)
– 所在地:東京都港区六本木 6-10-1
– 代表者:CEO イヴァイロ プレヴ (Ivaylo Pulev, CEO)
– 事業内容:日本においてPHSを代理する法人
– 資本金:500万円
– 設立年月日:2018年8月01日
<株式譲渡先親会社>
– 社名 ポルシェ ホールディング GmbH
– 所在地 オーストリア、ザルツブルグ
– 代表者 CEO ハンス・ペーター シュッツィンガー (Hans Peter Schützinger)
– 事業内容:
・設立当初は、オーストリアにおけるフォルクスワーゲンの輸入会社として設立。
・その後、フォルクスワーゲン ブランドだけでなく VW グループの多くのブランドを販売する、欧州で最大の自動車販売会社となり、現在、欧州やアジア、南米地域など世界27か国で営業(卸売及び小売)。VWグループのグローバルな販売事業のノウハウを蓄積。
・年間新車販売台数789,800 台(2017年)
– 売上高:224億ユーロ
– 設立年月日:1947年4月
– 従業員:29,300名(2017 年末)