プジョー(グループPSA)傘下のシトロエン(本社:フランス・パリ)新CEOに、リンダ・ジャクソン(Linda Jackson)氏の後任として、1月15日付で現シトロエン副社長のヴァンサン・コベ(Vincent Cobée)氏(51歳)が就任し、プジョーのグローバル執行委員会の一員となる。
新CEOのヴァンサン・コベ氏は、フランスの高等職業教育機関であるグランゼコールのエコール・ポリテクニーク(Ecole Polytechnique)と国立土木学校(Ecole Nationale des Ponts et Chaussées)、ハーバードビジネススクールを卒業。
1991年からフランスとシンガポールにおける公共事業に携わり、1996年からカナダで仏Egis社のプロジェクトで新規プロジェクトマネジャーとして、そして1997年にはフィリピンでプロジェクトダイレクターとしてさまざまな計画を遂行した。
コベ氏は、2002年の日産自動車入社により、自動車業界でのキャリアをスタート。2005年には日産ヨーロッパの購買責任者を、また2008年には日産本社でプログラムダイレクターなどを歴任。
その後も日本にとどまって、2010年にはダットサン事業責任者、そして2017年以降は三菱自動車で製品戦略、ブランド戦略、そして製品と事業企画を包括する執行役員に就任した経歴を持っている。
なお、リンダ・ジャクソン氏は今後、プジョー会長のカルロス・タバレス氏の直属の部下として、傘下ブランドのさらなる明確化を推進。ブランド明確化のためのリサーチやグループ全体のブランドメッセージの一貫性の確立、差別化を担っていくと云う。
リンダ・ジャクソン氏のシトロエンCEO退任に際して、プジョーのカルロス・タバレス会長は、以下のように話している。
「リンダ・ジャクソンはシトロエンブランドを6年間率い、新しいブランドポジションの確立に成功し、欧州における販売台数とシェアを拡大してくれました。そしてグローバルマーケットにおける攻勢の土台を築きました。
ブランド構築におけるこのような輝かしい経験を持つリンダ・ジャクソンがグループ内での新しい任務を遂行してくれることを嬉しく思っています」。
*役職等は日本企業内の業務内容と異なる場合がある。