米ベライゾンとKDDIは2月26日( 米国時間 / ニューヨーク州ニューヨークおよびテキサス州ダラス発 )、米国に於ける「AFEELA」ブランド初の量産電気自動車に最先端のコネクティッドカー機能を搭載するための協業計画を発表。
同発表を受けてベライゾン・ビジネスグループ( 日本法人:ベライゾンジャパン合同会社、所在地:東京都千代田区、代表執行役員社長:山崎隆太 )は、ソニー・ホンダモビリティ(SHM)の高度センシング技術、AI機能、コネクティッド機能を備えた「AFEELA(量産電気自動車)」ブランドと、米国籍企業としては初のテレマティクスおよびコネクティビティ・プロバイダーとして協業することを英文リリースの抄訳を経て(3月4日)明らかにした。
今協業により、ベライゾンの5Gおよび4G LTEネットワークは、カーコネクティビティをサポートするKDDIのグローバル通信プラットフォームを使用して米国で量産される「AFEELA」のセルラー接続および高度なモビリティ機能を実現させていく計画だ。
なおソニー・ホンダモビリティは、高付加価値型のEV(電気自動車/AFEELA)の共同開発・販売と、モビリティ向けサービスの提供をするために2022年9月ソニーグループとホンダによって設立された。
ちなみにこの「AFEELA」というネーミングは、人々がインテリジェントな存在としてのモビリティを「FEEL」し、モビリティがセンシングとネットワークIT技術を使って人々と社会を「FEEL」するという双方向の関係性を表現している。この量産モデルは2025年に発売される予定で、北米では2026年春を予定している。
この協業についてソニー・ホンダモビリティ取締役専務の岡部 宏二郎氏は、「EVとサービスのブランドである『AFEELA』は、プレミアムブランドに相応しいハードウェアと、AIを活用したAD/ADAS、その上で、創造的なエンタテインメント空間としてのモビリティを追求します。
その実現のため、モビリティが定常的にネットワークに接続されていることが重要であり、これまでになかったような大容量・低遅延な通信が不可欠です。
KDDIとベライゾンが、米国でコネクティッドカー向けの高品質な製品・サービスを提供するために強力なパートナーシップを提携したことを大変嬉しく思います」と述べた。
またKDDIアメリカでCEOを務める大石聡氏は、「当社のグローバルコミュニケーションプラットフォームとベライゾンのネットワークのパワーを組み合わせることで、米国におけるコネクティッドカー市場を再定義できることを願っています。
新しい『AFEELA』が初回のデリバリーからコネクティッドサービスをお届けできることを楽しみにしています。電気自動車が世界中でつながる未来を目指すプロジェクトに貢献できることを大変光栄に思います」とコメントした。
最後にベライゾン・ビジネスでIIoTおよびオートモーティブ担当SVPのTJ・フォックス氏は、「『AFEELA』は、常時接続、ソフトウェア定義、完全電気化という移動手段の未来を体現するものであり、ベライゾンのネットワークを通じて、SHMおよびKDDIと協力し、米国に新たな未来を構築できることは、これ以上ない喜びです」と結んでいる。