東名高速道路・海老名サービスエリア(下り)への設置で子育て世代を応援
ダイドードリンコ(本社:大阪市北区、代表取締役社長:髙松富也)とセコム(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:尾関一郎)傘下でメディカル事業を担うセコム医療システム(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小松淳)、そして大王製紙(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐光正義)は7月14日、子育て世代が紙おむつの心配をすることなく外出できるようベビー用紙おむつの小パック(2枚入り)が購入できる飲料販売と兼ねた自動販売機を東名高速道路・海老名サービスエリア(下り)に設置した。(坂上 賢治)
設置したのは、飲料と紙おむつの販売を組み合わせた「紙おむつ自動販売機」で、飲料はダイドードリンコのお茶・紅茶飲料、水、スポーツドリンク類、果実野菜飲料などを販売。一方で紙おむつは、大王製紙のベビー用紙おむつ「GOO.N(グ〜ン)2枚入り」(パンツタイプMサイズ、Lサイズ 各240円)「GOO.N(グ~ン)肌にやさしいおしりふき70枚入り」(240円)が販売されている。
自販機設置で課題となったのは飲料と紙おむつをどうコラボさせるかにあった。そもそも飲料の自販機であるゆえに紙おむつは円柱状に丸める必要があった。そこで紙おむつ本来の機能を損なわずに、かつ自動販売機からスムーズに搬出できるような包装形態(特許出願中)を開発した。包装した紙おむつは自動販売機の製造メーカーによる搬出試験をクリアさせている。
自動販売機の保守や飲料及び紙おむつの補充は、ダイドードリンコが40年以上にわたる自動販売機の管理・運営で培ったノウハウを活かし「フルサービス」で対応する。但し使用済み紙おむつの回収はしない。
販売・設置あたっての各社の役割は、大王製紙がベビー用紙おむつを製造。セコム医療システムが自動販売機に設置する紙おむつの包装を行う。ダイドードリンコは、紙おむつ自動販売機の設置、管理、運営を行う。
ちなみにこれは、一昨年9月に国土交通省が子育て応援の今後の取組方針として、高速道路のサービスエリアや「道の駅」などに子育て応援設備の整備していくことを発表したことが契機となったもの。
それによると全国の高速道路のサービスエリア(220カ所)、国が整備した「道の駅」(269カ所)を子育て応援の重点整備箇所に指定。「24時間利用可能なベビーコーナーの設置」「妊婦向け屋根付き優先駐車スペースの確保」「おむつのばら売り」「施設情報の提供」といった機能を整備していくとしていた。
そうした方針を受けた先の3社は、取組方針のひとつとして挙がっていた「おむつのばら売り」を推進。今回、東名高速道路の海老名サービスエリア(下り)に紙おむつ自動販売機を設置した。
今後は他の高速道路上のサービスエリアや「道の駅」を筆頭に商業施設・公共施設等に紙おむつ自動販売機の設置を進め、子様連れでも気軽に外出し易い環境づくりを心掛け、子育て世代を応援していくと話している。