ユビ電は7月19日、「WeCharge電気自動車充電サービス」において、6kW倍速充電器との連携が可能となったことを発表した。
ユビ電が提供する、WeCharge電気自動車充電サービスは、電気を使いたい人と電気を使わせてあげる人をつなぐ、IoT充電サービス。今までEV充電が難しいとされてきた集合住宅、マンションの駐車場を起点に、EVシフトのさらなる加速を目指す。
WeCharge電気自動車充電サービスは19日より、平河ヒューテック株式会社の製品である6kW倍速充電器「HCCID-K01HW」等を充電設備のラインアップとして取り扱いを開始した。
充電認証課金コントローラであるWeCharge HUBが、今までのEVコンセント(主に200V 3.2kW出力)や3kW普通充電器加え、6kW倍速充電器にも対応することで、最大8基のEVコンセントや6kW充電器を遠隔制御、充電管理、課金運用することが可能となった。
EVコンセントや普通充電器に課金機能がない充電設備を抱えるマンションやホテル、商業施設などの付属駐車場における充電の受益者負担課題を解決するとしている。
車種によって違いはあるが、3kW充電では1時間あたり約20km走行できる電力量を充電することが可能で、マンションや職場、各施設の付属駐車場で長時間駐車する際の充電に適している。しかし、都市部においては平面駐車場ではなく機械式駐車装置を設置する施設も多く、各車室に3kW充電コンセントを設置することができない施設が多数存在する。
そのような施設では、共用の充電スペースを設けるなどして、6kW倍速充電で1時間あたり約40km走行できる電力量を充電することが可能。年間1万km走行する60kWh電池容量の電気自動車(航続距離は約400km)では、6kW普通充電設備を使い、週に1、2回の頻度で4時間から8時間ほど充電することで年間1万km走行分の電気を得ることができる。
また、WeCharge HUBは、施設の契約電力量を超えないようにEV充電に消費される電力を制御することができる。EV充電に使用可能な電力量を考慮し、同時充電可能台数を制御したり、共用充電器を優先充電するなどのポリシーベース、ルールベースでの柔軟な充電運用が可能となる。