Uber Japan(以下、ウーバー・ジャパン)は12月10日、13歳から17歳までの子供でも保護者の管理の下で、スマートフォン配車アプリの〝Uber〟で簡単にタクシーを配車できる「Uber Teens(ウーバー・ティーンズ)」のサービスを11日(水)より提供すると発表した。
このサービスでは、自動録音機能や暗証番号設定機能、保護者が子供の乗車状況をリアルタイムで把握できるトラッキング機能などを新たに導入。それら様々な安全機能を通じて、保護者と子供の双方が安心してタクシーを配車・利用ができると云う。
なお「Uber Teens」は、導入当初、11都道府県で利用できるとのこと。
新サービス導入の背景
共働き世帯が増加する昨今、〝子供の通学・習い事の送迎〟が家庭にとって大きな負担となっており、特に母親が送迎する世帯の割合は2021年度時点で89.2%と、父親の56.4%を大きく上回っていることが明らかになっていると云う(*)。
そこで、全国200以上のタクシー会社と提携し、17都道府県26都市エリアでタクシーを呼べる〝Uber Taxi(ウーバー・タクシー)〟や、東京23区、千葉県成田市、京都市、大阪市でハイヤーを呼べる〝Uberプレミアム〟を展開するウーバー・ジャパンは、今回、この共働き世帯が抱える子供の〝送迎問題〟の解決に貢献することを目的に、新サービスの「Uber Teens」を導入する。
「Uber Teens」は、保護者の送迎負担を軽減し、子供が安全に必要な交通手段の利用を可能にするサービスで、米国で2023年にスタートした後、約40カ国で展開。ウーバー・ジャパンは、このサービスを国内導入することで、日本の保護者と子供に、より安全かつ便利な移動手段を提供すると共に、忙しい保護者の負担を軽減することで、家族の生活をより効率的かつ豊かなものにしていきたいとしている。
*「小学生のスポーツ活動における保護者の関与・負担感に関する調査研究 2021」笹川スポーツ財団。
Uber Teensについて
1.導入時点でサービスが利用できる11都道府県
・北海道、青森県、宮城県、東京都、神奈川県、石川県、京都府、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県。
2.アカウントの登録・使用方法
①保護者が家族アカウントを作成し、子供を招待。
②招待を受けた子供がUberアカウントを作成。
③保護者が必要に応じて子供の月間使用上限額を設定。
④子供がUberアプリでタクシーまたはハイヤーを配車。
3.提供される安全機能
ウーバー・ジャパンは、子供の送迎には何よりも安心安全の確保が重要であるとの考えから、「Uber Teens」の導入に伴い、アプリに以下の複数の安全機能を組み込んでいる。
(1)リアルタイム乗車確認:保護者が常に子供の現在位置やドライバー情報などの乗車状況を確認できる機能。
(2)暗証番号設定:マッチングされた正しい車両・ドライバーであることを乗車前に確認できる 暗証番号設定。
(3)録音機能:プライバシーに配慮しながら子供の安心安全を確保する自動録音機能。
(4)優良ドライバー:利用者からの評価が非常に高く、Uberで一定以上の運転経験を有する優良ドライバーのみマッチング。
※サービスの詳細は、同社の公式YouTubeチャンネルの動画(Uber Teens の使い方 | Uber )にて確認可。
4.導入に際しての代表者のコメント
「Uber Teens」の日本導入に際して、ウーバー・ジャパン代表の山中志郎氏は、以下のように述べている。
「Uber Teensを日本のお子さま、保護者の皆さまに向けて提供することができ、誠に嬉しく思います。共働き世帯の割合が年々増加するなか、習い事をする子どもの割合も増加しており、お子さまの送迎問題が多くの家庭にとって負担となっています。Uber Japanでは、最新のテクノロジーと安全対策を活用したUber Teensの提供を通じ、お子さまの安全なご移動と、ご家庭における育児負担の軽減をサポートできればと考えております。また、Uber TaxiおよびUberプレミアムの提供エリアをさらに拡大し、より多くのご家庭がUber Teensをご利用いただけるよう、サービスの拡充に努めてまいります」。
ウーバー・ジャパンは、日本での利用者の役に立つサービスの導入や拡大を通じて、これからも、同社のビジョンである〝Go Anywhere〟(どこにも行ける)の実現を推進していくとしている。