Uber Japan(ウーバージャパン/以下、Uber)は10月21日、石川県加賀市と加賀自動車学校、加賀第一交通と連携し、配車アプリ事業者としては全国初となる「ライドシェアドライバー向け安全講習会」を、加賀自動車学校で開催したことを発表した。講習会では、同社が安全対策として新たに導入する「ライドシェアドライバー向け教習動画」の一部も初公開されたと云う。
安全講習会の内容
加賀市では、道路運送法第78条3号に基づく〝自家用車活用事業(タクシー会社によるライドシェア)〟とは異なり、自治体やNPOが運行主体となって交通空白地の住民や観光客に移動の足を提供する〝自治体によるライドシェア〟制度を採用。この自治体によるライドシェアの運行に関して、同市と包括連携協定を締結し、3月12日より「加賀市版ライドシェア」の支援を実施してきたUberは、今回、同市のライドシェアドライバーを対象とした安全講習会を開催した。
地元住民11人が参加した講習会では、運行管理を担う加賀第一交通による安全とマナーに関する座学講習のほか、自らもライドシェアドライバーとして活動する加賀自動車学校の教官が安全運転のコツなどの実技指導を実施。
参加者は、ライドシェアで実際に使用する自家用車で運行前の安全点検や、乗客を迎えする際のポイント、交差点での巻き込み確認や一時停止線の確認などの運転時の注意点、スムーズな降車サポートの方法などを座学・実技を通して学んだ後に、加賀自動車学校から「講習完了証」を受け取ったと云う。
また今回、講習会を主催したUberは、乗客とドライバーの相互評価システムや、乗客がリアルタイムの位置情報を家族・友人と共有できる機能、アプリからの即時緊急通報機能、専属チームによるサポートなど、同社アプリに搭載されている様々な乗客・ドライバー向け安全機能を紹介した。
<同社代表の山中志郎氏によるコメント>
加賀市版ライドシェアの運行開始以降、地元の皆さまやインバウンドを含む観光客に利用いただいていることを大変嬉しく思います。北陸新幹線の延伸に伴い、加賀市を訪れる方々の移動手段として、少しずつ着実に定着しつつあることは私たちにとっても喜ばしいことです。
今回の安全講習会では、ライドシェアドライバーの皆さまが、安全と快適さを意識した運転の基本を再確認できる機会を設けました。
世界70カ国以上で事業を展開するUberにとって最も大切なのは、乗客とドライバー双方の〝安全〟です。10年以上に亘るライドシェア事業の中で、各国や地域の文化、交通事情、規制に応じたさまざまな安全機能を開発・導入してきました。日本でも引き続き新たな安全対策を導入し、信頼性の高いサービスを提供してまいります。
全国7都市で「タクシー会社によるライドシェア」を、2都市で「自治体によるライドシェア」の提供を支援しているUberは、今後も全国の自治体と協力し、ライドシェアドライバー向けの安全対策に取り組んでいきたいとしている。