Uber Eats Japan(以下、ウーバー・イーツ)は11月12日、自律走行するデリバリーロボットを使用した配達サービスを、大阪市内の一部地域で14日(木)から開始すると発表した。
同社がデリバリーロボットを展開するのは、今年3月の東京に続いて全国で2都市目。なお、大阪での配達は、デリバリーロボットの運用・保守管理を担当する三菱電機グループ会社のメルコモビリティーソリューションズ がロボットの夜間走行許可を取得したことから、日中に加えて夜間にも行われる予定だと云う。
大阪市では今日、大阪駅北地区〝うめきたエリア〟を中心とした大規模な再開発が進んでおり、今後も継続して住民や観光客の流入が期待されていること、また、来年開催される万博には、国内外から約2,820万人の来場が見込まれているなど、ウーバー・イーツでは、既に多くの加盟店や注文者が集まり、今後も継続して配達需要の増加が見込まれる、この〝うめきたエリア〟を中心に、旺盛な配達需要に応えるため、自律走行ロボットを新たな配達手段として導入することで、地域の利便性向上を図るとしている。
<11月14日時点でロボット配達に対応する加盟店>(五十音順)
・アンサンク an39(大阪市福島区福島5丁目6-31-102)
・インド・ネパール料理 ラクシュミ 大淀店(大阪市北区大淀中2丁目5-7)
・魚丼 福島店(大阪市福島区福島5丁目1-9 かがやビル1階)
・カレーハウス CoCo壱番屋 JR福島駅前店(大阪市福島区福島7丁目14-17)
・ほっかほっか亭 大淀南店(大阪市北区大淀南1丁目3-14)
なお、配達に使用されるCartken (カートケン)製のデリバリーロボットは、高度なAIモデルやアルゴリズムを活用した物体検知技術、自律走行性能、遠隔操作機能などを備え、道路交通法に定める遠隔操作型小型車として、歩道等を最高時速5.4kmで走行する。
なお、大阪市内を走行するロボットは、正面のヘッドライトに加えて、周囲360度から目視可能なライトが機体上部に備えられており、発進時等に行われる音声案内と合わせて、周囲の歩行者や自転車からの視認性を確保し、夜間走行の許可を取得していることから、14日のサービス開始時から、このロボットによる夜間配達も実施される(配達依頼受付は9時から21時まで)。
ウーバー・イーツは、大阪や東京でのロボット活用を通じて、今後もデリバリーサービスの更なる拡充に努めていくとしている。
[各社代表者のコメント]
■Uber Eats Japan代表 中川晋太郎氏
「この度、デリバリーロボットによる配達サービスを大阪市内で開始することができ、誠に嬉しく思います。大阪は関西地域で最もウーバー・イーツのサービス利用が多い地域であり、我が社にとって非常に重要な都市です。今後も、2025年の万博開催に向け、国内外から非常に多くの観光客の流入が期待されます。夜間を含め、配達需要が高まる時間帯に於いても、デリバリーロボットの活用を通じ、デリバリーサービスをご活用いただけるよう準備してまいります。また、ロボットは、配達パートナーが少ない、または全くいないエリアや時間帯の配達ネットワークを補完し、将来的に配達エリアの拡大に貢献する可能性があると期待しています」。
■メルコモビリティーソリューションズ 代表取締役社長 青木泰男氏
「2024年3月より東京・日本橋にてスタートしたウーバー・イーツによるロボットデリバリーサービスが、今般、大阪の地にも展開されることになり、大変嬉しく思います。当社は、カートケン社並びに三菱電機と連携し、三菱電機グループ会社として日本国内に於ける自動配送ロボット事業の展開を進めてまいりました。先般、一般社団法人ロボットデリバリー協会が制定する安全基準の夜間適合審査にも合格し、この度の大阪での展開からは、日没後も自動配送ロボットサービスのご提供を実施する予定です。当社は、屋内外における自動配送ロボットの運用を順次拡大することで、社会課題の解決と安心・安全な社会の実現に貢献してまいります」。