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2024年11月12日【テクノロジー】

ウーバー・イーツ、大阪市で昼夜ロボットデリバリーを開始

NEXT MOBILITY編集部

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Uber Eats・ロゴ

Uber Eats Japan(以下、ウーバー・イーツ)は11月12日、自律走行するデリバリーロボットを使用した配達サービスを、大阪市内の一部地域で14日(木)から開始すると発表した。

 

同社がデリバリーロボットを展開するのは、今年3月の東京に続いて全国で2都市目。なお、大阪での配達は、デリバリーロボットの運用・保守管理を担当する三菱電機グループ会社のメルコモビリティーソリューションズ がロボットの夜間走行許可を取得したことから、日中に加えて夜間にも行われる予定だと云う。

 

大阪市では今日、大阪駅北地区〝うめきたエリア〟を中心とした大規模な再開発が進んでおり、今後も継続して住民や観光客の流入が期待されていること、また、来年開催される万博には、国内外から約2,820万人の来場が見込まれているなど、ウーバー・イーツでは、既に多くの加盟店や注文者が集まり、今後も継続して配達需要の増加が見込まれる、この〝うめきたエリア〟を中心に、旺盛な配達需要に応えるため、自律走行ロボットを新たな配達手段として導入することで、地域の利便性向上を図るとしている。

 

<11月14日時点でロボット配達に対応する加盟店>(五十音順)
・アンサンク an39(大阪市福島区福島5丁目6-31-102)
・インド・ネパール料理 ラクシュミ 大淀店(大阪市北区大淀中2丁目5-7)
・魚丼 福島店(大阪市福島区福島5丁目1-9 かがやビル1階)
・カレーハウス CoCo壱番屋 JR福島駅前店(大阪市福島区福島7丁目14-17)
・ほっかほっか亭 大淀南店(大阪市北区大淀南1丁目3-14)

 

なお、配達に使用されるCartken (カートケン)製のデリバリーロボットは、高度なAIモデルやアルゴリズムを活用した物体検知技術、自律走行性能、遠隔操作機能などを備え、道路交通法に定める遠隔操作型小型車として、歩道等を最高時速5.4kmで走行する。

 

なお、大阪市内を走行するロボットは、正面のヘッドライトに加えて、周囲360度から目視可能なライトが機体上部に備えられており、発進時等に行われる音声案内と合わせて、周囲の歩行者や自転車からの視認性を確保し、夜間走行の許可を取得していることから、14日のサービス開始時から、このロボットによる夜間配達も実施される(配達依頼受付は9時から21時まで)。

 

ウーバー・イーツは、大阪や東京でのロボット活用を通じて、今後もデリバリーサービスの更なる拡充に努めていくとしている。

 

 

[各社代表者のコメント]

■Uber Eats Japan代表 中川晋太郎氏

「この度、デリバリーロボットによる配達サービスを大阪市内で開始することができ、誠に嬉しく思います。大阪は関西地域で最もウーバー・イーツのサービス利用が多い地域であり、我が社にとって非常に重要な都市です。今後も、2025年の万博開催に向け、国内外から非常に多くの観光客の流入が期待されます。夜間を含め、配達需要が高まる時間帯に於いても、デリバリーロボットの活用を通じ、デリバリーサービスをご活用いただけるよう準備してまいります。また、ロボットは、配達パートナーが少ない、または全くいないエリアや時間帯の配達ネットワークを補完し、将来的に配達エリアの拡大に貢献する可能性があると期待しています」。

 

■メルコモビリティーソリューションズ 代表取締役社長 青木泰男氏

「2024年3月より東京・日本橋にてスタートしたウーバー・イーツによるロボットデリバリーサービスが、今般、大阪の地にも展開されることになり、大変嬉しく思います。当社は、カートケン社並びに三菱電機と連携し、三菱電機グループ会社として日本国内に於ける自動配送ロボット事業の展開を進めてまいりました。先般、一般社団法人ロボットデリバリー協会が制定する安全基準の夜間適合審査にも合格し、この度の大阪での展開からは、日没後も自動配送ロボットサービスのご提供を実施する予定です。当社は、屋内外における自動配送ロボットの運用を順次拡大することで、社会課題の解決と安心・安全な社会の実現に貢献してまいります」。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。