写真左からエムケイ代表取締役社長の前川博司氏、京都市地球環境・エネルギー担当局長の田中公太良氏、エムケイホールディングス代表取締役社長の青木信明氏、ENEOSホールディングス常務執行役員の藤山優一郎氏、AmpleのCEO兼Co-FounderのKhaled Hassounah氏、京都府総合政策環境部長の岡本孝樹氏、AmpleのPresident兼Co-FounderのJohn de Souza氏、ENEOSホールディングス未来事業推進部長の長沼亨氏ENEOSホールディングスが出資する米スタートアップのAmple (アンプル/本社:サンフランシスコ)は3月28日、京都のMKホールディングス と京都市南区で日本初となる「EV向けバッテリー全自動交換ステーションの実証実験」のための開所式を開いた。
実証の目的は、充電インフラの整備や充電時間の長さなどの課題を解決するべくMKが、Ampleが打ち出すモジュール式の蓄電池交換システムを導入。新たなエネルギー供給に係るインフラ体制の可能性を実証するため。
両社は、同実証実験を通じて、運用面でのノウハウの獲得や将来的な事業化に向けた課題の洗い出しを行う。
蓄電池交換ステーションに入庫するエムケイ代表取締役社長の前川博司氏。
実証参加を表明している自治体並びに企業は以下の通り
■参加予定自治体・企業(順不同)
京都府、京都市、株式会社三井住友銀行、NTT アノードエナジー株式会社、日本生命保険相互会社、オムロンフィールドエンジニアリング株式会社。
■協力企業(順不同)
東京センチュリー株式会社、日本カーソリューションズ株式会社、朝日エティック株式会社、株式会社東京アールアンドデー。
蓄電池交換ステーションの機能説明をするアンプルのカレド・ハスナ氏
アンプルは、既存のエネルギー供給インフラに並ぶ経済性と効率性を維持しながら、運行プロセスを変更せずに電動化への歩みを支援できる仕組みや体制づくりを加速していくとしている。
なお同社では昨年末の2023年12月に、ステランティスと共同でスペイン・マドリードのカーシェアリングサービス(Free2move)で、同様の実証を行う発表をしており、この際もアンプルは、顧客の需要に応じ3日以内に施設設営が可能と述べていた。
蓄電池交換の流れはアンプルの技術を搭載したEVが、バッテリー交換ステーションに接近するとステーションが車両を認識。5分以内にフル充電されたバッテリーへの交換ができること。併せて同サービスをサブスクリプションでも提供できることを披露していた。