アウディ ジャパンは5月24日、スーパー耐久シリーズ2021第3戦となる「NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」の結果を発表した。
5月21(金)〜23日(日)、富士スピードウェイ(静岡県1周4,563m)で開催された「NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」は、2018年にスーパー耐久シリーズの一戦として復活した日本で開催される唯一の24時間レースとなる。
最上位のST-Xクラス(GT3マシン)には、アウディ ジャパンとパートナーシップ契約を締結し、SUPER GT GT300クラスに参戦しているAudi Team Hitotsuyamaが、TSK Audi R8 LMSでスポット参戦。ST-Xクラス5位、総合19位で完走した。
ST-Zクラス(GT4マシン)では、Audi Team AS Sportが、人気アニメーション「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とプロモーションタイアップにより結成したエヴァンゲリオンレーシングとして、エヴァRT初号機Audi R8 LMS GT4でシリーズ参戦。ピット給油装置の不具合によりST-Zクラス8位、総合41位での完走となった。
#33 Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山 亮次氏のコメント
「チームとしては初めての24時間レースへの参戦でした。かねてより24時間レースに挑戦してみたいという思いのなかで、かつて私共のチームからAudi R8でSUPER GT に参戦していた都筑 晶裕選手より、耐久レースに挑戦したいジェントルマンドライバーと一緒にやってみませんかという話があり、以前チームがSUPER GTで使っていた2016年型のマシンをこの24時間レース用に仕上げ参戦を実現することができました。プロドライバーからは宮田選手に参加してもらいましたが、現役のトップドライバーの素晴らしいパフォーマンスをみせてもらいました。残念ながらクラッチトラブルで上位争いからは脱落してしまいましたが、今回の目標であった完走を果たすことができました。24時間レースは学ぶことが多く、何よりレースを楽しむことができました。また次のチャンスがあればぜひ挑戦したいと思っています」
#33 Audi Team Hitotsuyama ドライバー 宮田 莉朋選手のコメント
「私としては初めてのAudi R8で、かつマシンが最新型ではなかったため、チャレンジングなレースでしたが、レースラップはトップチームと遜色のない走りをすることができました。Audi R8は、世界中のGT3レースで結果を残しているだけあって、そのポテンシャルの高さを十分に感じることができました。この24時間レースは初年度から参加していて、走り方はわかっていましたし、私の今回の役割はジェントルマンドライバーの方々をいいペースに導くことでした。アドバイスをすることにより、皆さんのペースをあげるのは、自分にとっても勉強にもなりますし、それにとても楽しい経験でした。とにかく完走できたことをうれしく思います」
#505 Audi Team AS Sport チーム代表 田ヶ原 章蔵氏のコメント
「BoP(性能調整)によってストレートのスピードは抑えられていますが、“耐久のアウディ”というだけあって、レースラップもよく、非常に安定したタイムで走ることができるので、決勝レースでの追い上げには自信をもっていました。実際にゴールまでマシンには一切不具合はなく、いいペースで走ることができたのですが、残念ながらレース前半でピット給油装置の不具合が発生し、最後までそれを解消することができませんでした。思うように給油することができず、結局20回ものピットインをすることになり、勝機を失ってしまいました。これにより完走を目指す戦略にかえて、クラストップ周回の70%以上という規定をクリアし、完走ポイントも得ることができました。やはり24時間レースには、お金で買えない夢や感動があります。アマチュアドライバーが主体のレースですし、ぜひもっといろんな方に挑戦していただきたいです。今年のスーパー耐久シリーズはあと3戦残っていますし、必ずどこかで表彰台を狙っていきたいと思います」