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2025年2月17日【物流】

ツナグテとハコベル、トラック予約・受付システムで連携を開始

坂上 賢治

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共にトラック予約/受付システムを提供するTSUNAGUTE(本社:東京都千代田区、代表取締役:野町雅俊)と、ハコベル(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:狭間 健志)は2月17日、両社が展開するトラック予約受付システムに於いて、2025年2月17日より連携を開始する。

 

上記連携の背景と目的は、2024年問題の社会的認知の高まりに伴い、企業には待機時間の削減・荷役の効率化への対策が迫られていることがある。特にトラック予約/受付システムは、その解決策の一手段と行政が示しており導入を進める企業が増えている。

 

しかしその一方でトラック予約/受付システムの導入を進めるにあたり課題となっているのが、運送事業者側に複数のトラック予約/受付システムへ係る予約業務が発生してしまうこと。システム毎に入力形式が異なるなど、煩雑な作業を強いてしまうケースがある。

 

そこで、これを受けた両社は、本来の課題解決を目指しながら運送事業者の負担を減らし、倉庫管理会社と共に協力し合うことで、システムによる効率化を推進することで合意した。

 

より具体的には、それぞれトラック予約/受付システムを展開するハコベルとTSUNAGUTEは、共に課題解決を目指し2024年11月より検討を開始。連携の第一段階として、両社のトラック予約/受付システム上で運送事業者側の予約担当者がシステム間を行き来しやすいよう相互リンクの掲載を行った。

 

これにより、両社のシステムを利用している運送事業者側の予約担当者は、画面を離脱する手間が省けるためスムーズに予約入力作業を実施することができる。併せて今後は、更なる連携を検討しており、新たな展開で合意・改善策が決定次第、随時、提案していくと話している。

 

そもそもトラック予約/受付システムという領域で本来競合関係にある両社が、連携に着手した理由は、運送事業者側の視点に立ち、使い易いシステムであること。予約の手間や煩雑さを取り払うこと。またなにより共に物流業界全体への貢献を第一と考える方針が合致したことがある。

 

今後、両社はこうした取り組みを合意した二社だけに限定することなく、同領域のサービス事業社のとも連携を進め、トラック予約/受付システムに於ける予約業務に最適な解を模索・実行をしていくという。

 

以下は当該両社代表のコメントとなる

 

TSUNAGUTE代表取締役、野町雅俊氏
弊社は「物流現場の作業と作業を円滑につなぐ」「物流現場における全体最適化」をビジョン・ミッションとし、納品時の様々な課題解決の一つとして「トラック納品時の予約/受付システム」を提供しています。

 

納品予約・受付サービスは、業界課題の解決策として、当社を含む複数社のサービスが広く展開されていますが、このことが予約作業の煩雑さという新たな課題の要因となり、現場の負担となりつつあります。

 

今回、両社で「競合を越えた協働による新たな課題の解決」という方針を共有ができたことから取り組みがスタートいたしました。是非この協業の輪をより深め、より広げ、より多くの物流事業者と“つながり”業界課題解決に貢献してまいりたく存じます。

 

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ハコベル代表取締役CEO、狭間 健志氏 
「物流を持続的に発展させるプラットフォームを創る」と掲げたビジョンのもと、事業開始以来当社では荷主様、運送事業者様・ドライバー様に利便性の高いサービスの開発とご提供を進めてまいりました。

 

昨今の情勢を鑑み、荷主様・運送会社様に向けた一層利便性の高い、トラック予約/受付システムのあり方を模索し、今回の二社での合意にいたりました。本課題は二社だけではすべての解決にはいたらないため、今後もパートナー様のご賛同をいただき、共に物流事業に携わるすべての方々に利便性高いサービスのご提供を加速してまいる所存です。

 

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商号:株式会社TSUNAGUTE
代表取締役:野町雅俊
設立:2018年9月3日
所在地:東京都千代田区大手町1-1-3
事業内容:物流に関連するシステムの開発、業務支援、コンサルティング等に関する事業
URL:https://www.tsunagute.co.jp/company/

 

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商号:ハコベル株式会社
代表取締役社長: 狭間 健志
設立:2022年8月1日
所在地:東京都中央区日本橋三丁目9-1日本橋三丁目スクエア2F
事業内容:運送手配マッチングサービス、物流DXサービスを展開する物流プラットフォーム事業
URL: https://corp.hacobell.com/
サービスサイト:https://www.hacobell.com/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。