NEXCO中日本は11月25日、湖北広域行政事務センターなどの試行実施事業者と協働して、ごみ焼却処理施設(クリスタルプラザ)において、ETC多目的利用サービス「ETCX」の試行運用を実施すると発表した。
ETCXは、ETCソリューションズが提供しているETC多目的利用のサービスの名称。NEXCO中日本はETCX運営協議会の一員として、ETC多目的利用サービスの拡大に向けて、駐車場、カーフェリー、ドライブスルーなどでの試行運用を積み重ね、一部の有料道路では本格運用を開始している。
ごみ焼却処理施設においては、現行では、搬入車両は施設に入場して計量器で停車し、運転手が操作端末にIDカードをタッチして車両を認証する。また廃棄物の重量はデータベースに記録され、月ごとに処理手数料の精算処理が必要となっている。
今回、ごみ焼却処理施設にETCXを導入することで、搬入車両は計量器で停車する際に、ETCアンテナによる通信で車両の認証が可能となる。さらに、搬入の都度、処理手数料をその場で決済処理することが可能となり、タッチレス化による利便性の向上や精算・計量時の時間短縮による生産性の向上などの効果が期待される。
なお、今回のごみ焼却処理施設でのETC多目的利用サービスは、国内で初めての取組みとなる。
■試行運用内容
– 場所
クリスタルプラザ(湖北広域行政事務センター、滋賀県長浜市八幡中山町200番地)
– 期間
2021年12月1日(水)~2022年3月31日(木)
– 対象
クリスタルプラザ(ごみ焼却処理施設)に廃棄物を搬入しているクリーンワーク株式会社の車両
– 目的
ETCXに伴うタッチレス化による利便性の向上や精算・計量時の時間短縮による生産性の向上などの効果を検証し、今後のETC多目的利用サービスの普及促進に活用する。