国土交通省は7月30日、「交通運輸技術開発推進制度」の令和3年度新規研究課題として、1件の実施を発表した。
■令和3年度新規研究課題
採択課題名:画像を用いたトンネル健全度自動判定・要注意箇所表示技術の開発
研究実施者:鉄道総合技術研究所
概要:日本全国の鉄道トンネルを対象に、ひび割れや漏水の度合いをAI により自動的に判定する「健全度自動判定システム」や、レーザー光により要注意箇所を覆工側に表示する「覆工投影システム」を開発。トンネルでの検査の省力化と高速化を可能とし、限られた人材・財源の中での適切な維持管理に寄与する。
交通運輸技術開発推進制度は、安全安心で快適な交通社会の実現や環境負荷軽減等に資するイノベーティブな技術を発掘から社会実装まで支援する競争的資金制度。毎年度、交通運輸分野の政策課題の解決に資する研究開発テーマについて研究課題の公募を行い、提案された研究課題の中から優れたものを研究開発業務として委託している。
本年度は、「デジタル化等の先端技術を活用した持続可能で強靭な交通運輸の実現に資する技術開発」をテーマに、令和3年4月26日から6月4日まで公募を行い、外部有識者委員会における評価や行政ニーズを踏まえ、1件の実施を決定した。