左から 豊田通商株式会社 吉川宏次 カーボンニュートラルフューエル部部長
豊通エネルギー株式会社 中西史明 代表取締役社長
名古屋港管理組合 鎌田裕司 専任副管理者
日本郵船株式会社 清水健太郎 港湾グループグループ長
三洋海事株式会社 小磯潮 代表取締役社長
豊田通商は4月19日、豊通エネルギーが、名古屋港でShip to Ship方式による舶用バイオディーゼル燃料(以下「バイオ燃料」)の供給トライアルを実施したことを発表した。
この供給トライアルは、豊通エネルギーが、日本郵船の関連会社である三洋海事が運航するタグボート向けに、岸壁・桟橋に係留中の船舶、もしくは錨泊中の船舶に燃料供給船が接舷(横付け)して燃料を供給するShip to Ship方式によりバイオ燃料を供給するもので、Ship to Ship方式によるバイオ燃料の供給は、国内初の試みとなる。
今回は、約3か月間にわたる継続的なバイオ燃料の供給トライアルを行う予定で、この取り組みを通じて内航船向けに廃食油由来のバイオ燃料の有効性を検証していく。
なお、今回、三洋海事のタグボート向けに供給したバイオ燃料は、豊田通商が株式会社ダイセキ環境ソリューションと連携し、一部、国内のトヨタグループや豊田通商グループ企業から回収した廃食油を原料として使用したもので、地産地消によるサプライチェーン構築を通じてサーキュラーエコノミー(循環型経済)にも資する取り組みだとしている。
左からバイオ燃料の供給を受けるタグボート「たはら丸」(三洋海事)と 供給を行う燃料供給船「重宝丸」(豊田通商)