豊田通商は、欧州における駐車場運営大手のインディゴ社(INDIGO Group)のグループ会社で、フランスを中心にマイクロモビリティシェアリングサービスを手掛けるインディゴ・ウィール社(INDIGO Weel)と、トゥールーズ市で次世代電動車いすシェアリングサービスの実証実験を行う。
1. 背景
欧州では、都市交通における渋滞解消やCO2削減などの課題解決に向けて、都市主導による移動手段の変革に取り組んでいる。
そのような中で、自転車や電動バイク、欧州L6カテゴリーに属す小型車両など、軽車両以下の小型の移動体といったマイクロモビリティが、課題解決への有効性や、都市内の短距離移動の利便性から広く受容され、乗り捨て型シェアリングサービスも普及が拡大していると云う。
また、トゥールーズ市では高齢化が問題視され、昨年から移動困難者向けの政策が打ち出されており、その政策の中には、駐車場における車いす使用者用エリアの確保が含まれている。
2. 実証実験の目的・概要
実証実験は、次世代電動車いすのシェアリングを通じて、高齢者や障がい者をはじめとする移動困難者に向けた新たな移動サービスの提供を目指し、ニーズや課題を洗い出すとともに、その結果をサービスに迅速に落とし込むことを目的として実施。
具体的には、インディゴ社がトゥールーズ市で運営する2カ所の駐車場内の車いす使用者用の駐車スペース付近に、豊田通商が提供するWHILL社製の電動車いす「WHILL」を4台配置し、インディゴ・ウィ―ル社のアプリケーションと連動させ、シェアリングサービスを提供する。
なお、実証期間は、6月5日から約6カ月程度を予定している。
[インディゴ・ウィール社概要]
– 会社名:INDIGO Weel SAS
– 設立:2017年
– 所在地:フランス・ピュトー市/ラ・デファンス
– 代表者:
CEO Paul VALENCIA(ポール・バレンシア)
Managing Director Jean GADRAT(ジャン・ギャドラ)
– 従業員数:50名
– 事業内容:マイクロモビリティシェアリングサービス
– HP:https://www.indigoweel.com/