豊田通商が、インドグジャラート州マンダル日本企業専用工業団地に開校した「Toyota Tsusho NTTF Training Center (TNTC)」が、10月18日、経済産業省から「日本式ものづくり学校(JIM:Japan-India Institute for Manufacturing)」の認定を受けた。
「日本式ものづくり学校」は、日印政府と日本企業が連携し、日本式の技能や規律をインドの製造現場に定着させる人材育成プログラムの一つで、将来的に製造現場の中核を担う人材の育成を目指すもの。
今回認定されたTNTCは、「働きながら学べる」NEEM(※1)スキームを提供し、座学とともに製造技能を習得し、現場で活躍するリーダーを育成する。
認定に先立ち、9月24日に35名の生徒がTNTCに入学。
3年間の教育プログラムでは、製造技術、安全、改善など日本式ものづくりの考え方に加え、英語、ビジネスマナーやチームワークなどを学び、終了後にはディプロマ(高等専門学校の卒業資格に相当)が与えられると云う。
経済産業省で執り行われた認定式には、スジャン・R・チノイ在京インド大使をはじめ、同プログラム関係者、認定企業が出席し、豊田通商からは大井祐一取締役副社長が出席した。
豊田通商は、経済成長が著しいインドにおいて、グジャラート州に進出する日系企業が求める人材の育成と確保、事業運営支援を行うとともに、インド政府が掲げている「Make in India」および「Skill India」に、より一層貢献するとしている。
※1)NEEM:インド政府認可の「学びながら働く」職業訓練プログラム。学生は提携する企業に派遣され、職業訓練としてOJTを受ける。