豊田通商は3月15日、ゼロボード(以下「ゼロボード社」)と協業し、同社が開発した温室効果ガス(以下「GHG」)排出量の算出・可視化サービス「zeroboard」の提供を2022年3月より開始すると発表した。
世界120以上の国・地域が2050年カーボンニュートラル実現を目標に掲げる中、企業には自社のGHG排出量はもちろん、事業活動に関わるバリューチェーン全体を通じたGHG排出量を把握し、削減に努めることが求められている。Scope1・2と呼ばれる自社の直接・間接排出量は、自社内で情報収集するなど可視化に取り組む企業が増えている一方、Scope3と呼ばれるバリューチェーン全体の排出量については、必要な情報の範囲が広範かつ企業間の連携が必要なことから可視化のハードルが高いことが課題となっている。
「zeroboard」は、グローバル基準(GHGプロトコル)に基づいて、Scope1・2のみならず、Scope3の排出量の可視化が可能なクラウドサービス。バリューチェーン上の企業間で GHG排出量のデータを連携し、共有できる機能があるほか、直感的で利用しやすいインターフェースや低価格帯のエントリーモデルも展開する。