豊田通商は、今後拡大が期待されるAI分野での人材確保を目的に、東京大学発のAIスタートアップ企業であるアリスマ―社(Arithmer)に、シリーズB資金調達ラウンドで出資を行い、9月3日、業務提携契約を締結した。
なお同件は、豊田通商の社内ファンド「ネクストテクノロジーファンド」の案件となる。
アリスマ―社は、東京大学大学院数理科学研究科の大田佳宏特任教授が、2016年9月に創業した、数学の応用を目指す唯一のAIスタートアップ企業で、創業後3年で、日本のAIスタートアップ企業では上位10社に名前を連ねるまでに成長している。
豊田通商は「2022年3月期中期経営計画」において、「アフリカ戦略」「ネクストモビリティ戦略」「再生可能エネルギー戦略」を重点分野として、事業を推進。また、重点分野の成長を加速させるための手段の一つとして、「社内変革」と「顧客価値向上」の二つの切り口で「デジタル変革」の対応を進めている。
今回の出資により豊田通商は、アリスマ―社の成長を支援。また、同社グループの「デジタル変革」に必要なAI人材の確保を目指すと共に、顧客に対してAI技術を活用したサービスを提供し、将来拡大が期待されるAI分野の取り組みを進めていくとしている。
[アリスマ―社の概要]
– 会社名:Arithmer株式会社
– 所在地:東京都港区
– 創業時期:2016年9月
– 資本金:2憶3,150万円(2019年7月31日時点)
– 代表者:代表取締役社長 大田佳宏(博士[数理科学])
– 事業内容:
画像解析、自然言語処理、3Dモデル自動生成、スマートロボットなどAIサービスの研究・開発・販売
– 従業員数:約80名(2019年7月時点)
– HP:https://arithmer.co.jp