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2020年10月5日【経済・社会】

豊田通商、東アフリカで資産金融を展開する企業へ出資

NEXT MOBILITY編集部

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豊田通商とグループ会社のCFAO SAS(以下、CFAO)は、昨年10月に共同で設立したMobility 54 Investment SAS(以下、モビリティ54)を通じて、東アフリカで自動車・二輪車を中心としたアセットファイナンス事業を展開する「トゥゲンデ社(Tugende)」の、シリーズA第三者割当増資に参加し、4百万米ドルを9月に出資した。

サブサハラ・アフリカでは、個人事業主を主とする零細・小規模企業が、雇用の90%以上を占め、経済成長の原動力となっている。しかしその一方で、これら事業主の商業活動を支える社会インフラが脆弱で、金融市場においては、特に個人事業主の信用力が適切に評価されにくく、適切な金融商品やサービスにアクセスすることが難しく、事業の運営と拡大を図っていく障壁となっていると云う。

 

トゥゲンデ社は、ウガンダを中心に現在、2万2,000名を超える自動車・二輪車タクシー事業などを営む個人事業主に対し、所有権移転型の長期リースを提供。

 

また、商品を提供する顧客に対して、同社がウガンダ(17カ所)、ケニア(1カ所)で保有する支店網を活用し、金融リテラシーの教育、安全運転トレーニングを行うほか、医療・生命保険とヘルメットなどの安全装備も付与するなど、適切な金融アクセスの機会の創出と、現地コミュニティに根差した安心・安全な交通インフラの発展により、個人事業主が持続的に事業成長できるビジネス環境の構築を目指している。

 

 

安全運転トレーニングの様子

安全運転トレーニングの様子

 

 

今回、豊田通商は、昨年8月に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、トゥゲンデ社と締結したMOUに基づいて出資を行った。

 

今後モビリティ54は、豊田通商とCFAOとともにトゥゲンデ社の顧客ニーズに合わせた最適な自動車・二輪車・サービスの提供、またデジタルテクノロジーを活用した与信審査システムの活用など、同社の事業拡大を支援。また、トゥゲンデ社の他国展開への支援を通じて、豊田通商グループがアフリカ全土で展開するモビリティ事業とのシナジー創出を図っていく。

 

 

社名ロゴが掲載された二輪車

社名ロゴが掲載された二輪車

 

 

豊田通商は、重点分野として推進している「アフリカ戦略」と「ネクストモビリティ戦略」について、モビリティ54を通じて、アフリカにおけるMaaS/CASE事業の取り組みを加速し、モビリティ社会の課題解決に寄与していくとしている。

 

 

[会社概要]

 

<トゥゲンデ社>

 

– 会社名:Tugende
– 展開国:ウガンダ、ケニア
– 代表者:Founder & CEO Mr. Michael Wilkerson(マイケル・ウィルカーソン)
– 設立:2012年
– 事業内容:ウガンダ・ケニアでのアセットファイナス事業

 

<モビリティ54>

 

– 会社名:Mobility 54 Investment SAS
– 所在地:フランス・セーブル市

株主構成:豊田通商 70%/CFAO 30%

– 代表者:President & CEO 渡邊 剛
– 設立:2019年10月
– 事業内容:

アフリカ向けスタートアップ企業などへの出資・融資
豊田通商・CFAOグループ事業とのシナジー創出

 

 

■Tugende(英語):https://gotugende.com/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。