トヨタ自動車は、国内の補修部品・用品事業の競争力強化に向けて、全国のトヨタ部品共販店33社およびタクティーを統合した、新会社設立の検討を開始した。詳細は、来年4月の事業開始に向け、今後決定する。
部品共販店では現在、トヨタ純正部品用品やタクティー扱い商品を、主にトヨタ販売店を通じて、全国に提供している。
トヨタは、今回の統合により、当該会社の強み・ノウハウを結集し、経営資源を総合的・効率的に活用し、グループの国内における補修部品・用品の分野での競争力を高めると共に、モビリティサービス等を加速。新会社では、主に以下3点を進めるとしている。
1.労働力やトラックドライバーの不足に対し、共販店33社毎のテリトリーを越えた配送体制や倉庫配置など、効率的な物流ネットワークを構築。
2.安全な運転をサポートする「後付け踏み間違い加速抑制システム」などの純正品の販売・供給に加え、新会社が、安全や使いやすさに配慮した商品を企画。
3.トヨタが販売店とともに取り組むモビリティサービスや地域の困りごとサポートに対し、統合による効率化で空いた倉庫スペースや配送ネットワークの活用を具体化。
[新会社の概要(案)]
– 会社名:検討中
– 事業内容:
・自動車の補修部品・用品の販売店などへの卸売・供給
・カーショップ「ジェームス」のフランチャイズ事業 など
– 所在地:本社は愛知県名古屋市 各県に事業所
– 事業開始時期:2020年4月予定
– 資本金:検討中
– 株主:トヨタ51%、トヨタ販売店合計49%
– 従業員数:約9,300名
[部品共販店、タクティーの概要]
<トヨタ部品共販店(33社)>
– 事業内容:自動車の補修部品・用品の販売店などへの卸売・供給
– 所在地:各県に所在(約280拠点)
– 株主:トヨタ80%、デンソー10%、アイシン精機10%
– 従業員数:約8,300名
<タクティー(設立:1996年4月)>
– 事業内容:純正以外の部品・用品の卸売、カーショップ「ジェームス」のフランチャイズ事業
– 所在地:本社(愛知県名古屋市)
– 株主:トヨタ50%、販売店50%
– 従業員数:約1,000名