NEXT MOBILITY

MENU

2018年11月26日【テクノロジー】

トヨタ・セーフティー・センス搭載車、世界出荷1千万台

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

トヨタ自動車の普及型予防安全パッケージ「トヨタ・セーフティー・センス(Toyota Safety Sense)」搭載車(*1)のグローバル累計出荷台数が、2015年3月の導入以降、約3年半となる10月末で1,000万台に到達した。

 

また年内には、日本国内で累計300万台に、北米では累計500万台に達する見込みだと云う。

トヨタ自動車・ロゴ

トヨタ・セーフティー・センスは、普及車種のカローラから導入され、現在、日米欧で販売される約9割の車両(*2)に装着。また中国・アジアの一部、中近東、豪州など、主要な市場を含めた68の国と地域で導入されている。

 

同システムには、日米欧で発生した事故データに基づき、重大死傷事故の回避・被害低減に効果が見込める以下、3つの主な機能が取り入れられている。

 

○追突事故、歩行者事故(*3)の低減・軽減に寄与するプリクラッシュセーフティ(PCS)

 

○正面衝突や路外逸脱事故低減に寄与するレーンディパーチャーアラート(LDA/*4)

 

○夜間、歩行者などの早期発見・事故低減に寄与するオートマチックハイビーム(AHB/*5)

 

同社発表によれば、トヨタ・セーフティー・センス装着での事故軽減効果は、現在、日本において、追突事故で約7割減(*6)。また、低速域を担うインテリジェントクリアランスソナー(ICS : パーキングサポートブレーキ<静止物>)との組み合わせで、約9割減の結果に。

 

トヨタでは、引き続き「交通事故死傷者ゼロ」に向け、Toyota Safety Senseを「死傷事故への適応性拡大」と「一層の普及」という2つの方向性で進化。

 

今年1月から導入された最新版(第2世代)では、検知機能・性能の向上により、夜間歩行者事故や自転車事故にも対応させたが、今後、交差点での歩行者や対向車との事故低減など、一層多くの死傷事故に適応できるよう開発を推進するとしている。

 

また、アジア諸国、ラテンアメリカを中心に導入を拡大、一層の普及に努め、2020年までに、総計約100の国と地域に導入。

 

安全・安心なモビリティ社会を目指し、トヨタ・セーフティー・センスを「安全なクルマづくり」の柱と位置付け、サポトヨ(*7)を通じての「人」への啓発活動、また、ITS・コネクティッド技術の活用など「交通環境」への活動を含め、幅広い観点から安全に取り組んでいくとしている。

 

*1:LexusブランドのLexus Safety System +、Lexus Safety System + A搭載車を含む。
*2:18年1月~9月の日米欧の受注・販売台数と、装着台数から算定(OEM車、ビジネスカーを除く)。
*3:一部車両のPCS(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)は対車両機能のみ。
*4:LKA(Lane Keeping Assist)、LTA(Lane Tracing Assist)は、LDAの機能を含む。
*5:AHS(Adaptive High-beam System)を含む。
*6:公益財団法人交通事故総合分析センター(ITARDA)が持つ日本における死傷事故データを基に算出。対象車種は、普及車種であるカローラ、プリウス、プレミオ、アリオン合計約68万台で、2015年1月~2017年12月までのToyota Safety Sense装着車・非装着車それぞれの事故発生率を算出。以上の結果、装着車では、非装着車に比べて追突事故が約7割低減した。ICSとToyota Safety Senseの組み合わせによる追突事故約9割低減との結果も、同じ算出による。
*7:「サポトヨ」とは、安全・安心なカーライフの実現に向けた、安全技術の更なる普及とドライバーへの啓発活動といった、日本国内におけるトヨタの安全・安心に対する取り組みの総称。具体的な活動としては、安全技術訴求、コネクティッドサービス訴求、サポカー訴求、ウェルキャブ、サポトヨプラスといった商品・サービスの正しい理解訴求や交通安全啓発(マチホタル計画)等がある。

 

 

[トヨタ・セーフティー・センス(*)のあゆみ]

 

* Lexus Safety System +、Lexus Safety System + Aを含む。

 

 

[トヨタ・セーフティー・センスの導入状況(累計出荷台数)]

 

 

 

[サポトヨ:トヨタ・セーフティー・センスの実体験・疑似体験ができる場所]

 

 

<トヨタ・セーフティー・センス実体験型試乗会>

 

以下サイトで、サポカー体験イベント・トヨタ・セーフティー・センス&踏み間違い時サポートブレーキ体験イベントを告知(全国で年間100回程度)

 

■(トヨタ自動車)サポトヨ・サポカー体験イベント:https://toyota.jp/sapotoyo/event/

 

<トヨタ・セーフティー・センス疑似体験(VRシミュレーター等)

 

【販売店】

 

・ネッツトヨタ栃木(全店舗で体験可能):https://www.netztochigi.co.jp/specialbusiness/t3r?bbbbb

 

・トヨタカローラ青森(ベイブリッジ店):https://www.toyota-ca.co.jp/shop/baybridge/

 

・秋田トヨタ(大曲店):https://www.akita-toyota.co.jp/shop/oomagari/

 

・ネッツトヨタ函館(美原店):https://hakodate.netz-toyota-dealer.jp/event#u20180614111618

 

※取扱い販売店は順次拡大中

 

<トヨタ関連施設>

 

・トヨタモビリティショールーム(東京・中央区日本橋):https://t-mobility-showroom.jp/

 

・メガウェブ(東京・江東区青海)テクノロジーゾーン:https://www.megaweb.gr.jp/area/csc/technology.html

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。