トヨタ自動車傘下のトヨタ博物館は9月9日、愛・地球博記念公園(通称モリコロパーク:愛知県長久手市)にて同博物館が開く〝第33回・トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバル(10月9日に開催)〟の概要を発表した。( 坂上 賢治 )
同フェスティバルは、日本の自動車産業並びに文化の集積地である愛知県から発信され、クラシックカーを通じた〝自動車文化の醸成と継承〟を目的に毎年開催されている。フェスティバル自体の内容は、個人所有のクラシックカーによる公道パレードや展示が中心だ。
既に今開催で33回目を迎え、毎年の恒例イベントとなった同クラシックカー・フェスティバルだが、第1回の初開催当時は、クラシックカーイベント自体が大変珍しいものであったので、100台規模のクラシックカーが集まり実際に走る勇姿を見るのは、極めて貴重な機会であった。
そうした長年の歴史を背景としているだけに、自動車好きが自慢のクルマの乗って長久手にやってきて、会場に車両を並べるだけに止まらず、前日のパーティーなどで参加者が集って、互いの情報を行うなどオーナー同士の距離の近さ・密接度の高さが同フェスティバルの魅力になっている。
そんな今年のフェスティバルは、開催翌月の10月にトヨタ博物館の分館となる富士モータースポーツミュージアムが開館する事。更に11月には、愛知県内でフォーラムエイト・ラリージャパン2022が開催される事を踏まえて、モータースポーツをテーマに据えている。
当日のパレードでは、長久手市内をラリーシーンで活躍する勝田照夫氏&勝田範彦氏(現役WRCドライバーの勝田貴元選手の祖父と父)が先導するラリーカーに続き、30年以上前に生産されたクラシックカーが長久手市内の14キロメートル(トヨタ博物館~脇交差点~市ケ洞交差点~岩崎竹の山北交差点~消防署北交差点~熊張真行田交差点~長久手温泉ござらっせ~愛・地球博記念公園)を走る。
公道パレードのコースは、トヨタ博物館からをスタートして愛・地球博記念公園まで。コースを通して観覧者が沿道で応援出来る様、長久手の市街地を日米欧の自動車を駆る一般参加車両100台が通過する。
会場ではパレードに参加した車両の展示に加え、トヨタ博物館からもトヨタ7など3年ぶりに展示車両が披露される。加えてWRCなどモータースポーツの見所などを語るトークショー等が開催され、イベント展示ゾーンでは、GRヘリテージパーツ関連の展示、交通安全啓発などが予定されている。
なおイベントの様子は、後日、トヨタ博物館公式YouTubeチャンネル と、ケーブルテレビ局「ひまわりテレビ(ひまわり11)」にて配信される予定だ。
開催概要
開催日 10月 9日(日)(入場無料)、雨天決行
※雨天の場合、内容を一部変更する可能性がある。
開催時間 9:30~16:00
会場 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
※パレードは8:45にトヨタ博物館から出発
参加車両 一般参加車両 約100台、イベント用車両 約10台 他
スケジュール
公道パレード・車両展示
[8:45~10:45] クラシックカーパレード
[9:30~16:00] 車両展示
車両展示 (9:30~16:00)
パレードを終えた一般参加車両約100台を一堂展示
モータースポーツゾーン
・トヨタ7ターボ(日本/1970) エンジンパフォーマンス
トヨタ7のエンジンを実際に始動
・モータースポーツ車両の展示
トヨタ7(日本/1970)、トヨタ セリカ TA64型(日本/1985)、トヨタ MIRAI ラリー(日本/2015)
(以上トヨタ博物館所蔵)
GRヤリス ラリー仕様(日本/2021)
・富士モータースポーツミュージアム
2022年10月7日にオープンする富士スピードウェイ隣接のミュージアムやホテルの最新情報を紹介。
・ フォーラムエイト・ラリージャパン2022
WRCの魅力を紹介 協力:ラリージャパン事務局
・レストアゾーン
GRヘリテージパーツ
復刻部品の展示 他
・クルマよろず相談
修復中のクラシックカーや部品の展示など、レストア全般についての紹介・相談ブース 協力:新明工業㈱
・KINTO
「Vintage Club by KINTO」の告知イベント
・体験イベントゾーン
トヨタ博物館収蔵クラシックカーと記念撮影
フォード モデルT ツーリング(アメリカ/1914)
ランチア アストゥーラ ティーポ 233C (イタリア/1936)
・ 交通安全
反射材製作体験、反射神経診断、死角体験、服装見やすさ診断
・地域情報ゾーン
地域出展者による各種情報提供と体験型イベント
・日本介助犬協会によるチャリティーグッズ販売
・愛知県都市整備協会、長久手市観光交流協会
トヨタ博物館ミュージアムショップ出店
後援・協力 後援:愛知県、長久手市、愛知県教育委員会、長久手市教育委員会、
公益財団法人愛知県都市整備協会、一般社団法人長久手市観光交流協会
協力:愛知高速交通株式会社(リニモ)