トヨタ自動車傘下のTOYOTA GAZOO Racingは、2018年5月12日(土)~13日(日)にドイツで開催される第46回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(ニュル24時間レース:ADAC Zurich 24h-Rennen)に、LEXUS LCで参戦することを、1月12日に発表した。
ニュル24時間レースは、世界一過酷なコースと言われるドイツ中部のニュルブルクリンクで毎年開催され、第46回となる2018年は、5月12日(土)~13日(日)に決勝レースが行われる。
ニュル24時間レースへの参戦は、TOYOTA GAZOO Racingの目指す「もっといいクルマづくり」の活動の原点として、2007年よりトヨタ社員自らが製作したレース車両で、社員メカニック、エンジニアで構成するチームで参戦を続けており、今年で12年目となる。
2018年は新規車両となるLEXUS LC1台での参戦。
ドライバーは、土屋武士選手をリーダーに、若手の松井孝允選手、蒲生尚弥選手、中山雄一選手の4名を起用。もっといいクルマづくりとともに、若手ドライバーを鍛え、チーム一丸となってニュル24時間レースの完走を目指す。
土屋武士選手は、「今開発を進めている参戦車両“LEXUS LC”はまだ生まれたばかりで、ようやくよちよち歩きを始めたくらいです。しっかりと独り立ちできるまで時間はかかりますが、とてもやりがいのあることですし、これが本当に未来のトヨタ自動車のもっといいクルマづくりに繋がっていると考えると、携わることができて幸せです。ドライバー4人の力を合わせてみんなの想いを運んでいきたいと思います。」と語っている。
また参戦に際して同社は、トヨタ社員のメカニック、エンジニアの手でレースカーに仕立て、将来のスポーツカーなどの市販車に活かすための技術を先行投入し(※)、「人を鍛え、クルマを鍛える」活動の実践を通じ、「もっといいクルマづくり」を追求していきたいと、コメントしている。
※:LEXUS LCによるニュル24時間レース参戦を通じ、以下の分野で将来市販車への採用を目指す先行開発技術を投入している。
・ボデイ技術開発(軽量化、高剛性化)
・ドライバー支援技術(視認性向上等)
・空力開発
・エンジン開発(フリクション低減によるパワーアップ、燃費向上等)
・サスペンション技術(軽量化、高剛性化、高応答化)
[TOYOTA GAZOO Racing ニュル24時間レース参加の概要]
– チーム名:TOYOTA GAZOO Racing
– 車両/クラス:LEXUS LC(予定 : SP-PROクラス)
– 主な仕様:エンジン 2UR-GSE改 / タイヤ ブリヂストン
– ドライバー(予定):土屋 武士(Takeshi Tsuchiya 日本)、松井 孝允(Takamitsu Matsui 日本)、蒲生 尚弥(Naoya Gamo 日本)、中山 雄一(Yuichi Nakayama 日本)
– チーフメカニック:関谷 利之(Toshiyuki Sekiya) トヨタ自動車社員(凄腕技能養成部)
– エンジニア・リーダー:緒方 和良(Kazuyoshi Ogata) トヨタ自動車社員(GR開発統括部)