加えて従来は、役員ポストとしていた各カンパニー・本部を統括する立場に基幹職1級(部長級)の配置を可能にすることによって、経営に必要となる中長期的な視点や当事者意識を身に付けさせる機会を増やし、若手の抜擢も含めた部長クラスの人材育成につなげていきたいと考えております。
今後もベテラン・若手を問わず、適材適所の考えに基づいた人材配置に対する柔軟性を高め、トヨタの仕事の進め方改革を更に加速していきます」と畳み掛けた。
株主からの事業再編についての不安の声が挙がったことに対しては、「事業再編は、単純な個々の事業の切り離しを行ったのではありません。トヨタの総力を結集し、未来を生き抜くためにこれは必要不可欠なグループ戦略です。
今後は、コネクテッド技術の進化により、バーチャルな世界が大きく広がります。ただバーチャルな世界になればなるほどリアルな世界での積み重ねが大切であり、トヨタには、もっと良い車づくりというリアルな志に加え、バーチャルな取り組みも行っており、これこそが未来に向けたトヨタの強みです」と自社の強みをアピールした。