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屋内移動ナビアプリ「Evelity」/Okeenea社トヨタ・モビリティ基金(TMF)は1月30日、フランスのヴィシー市およびAndyamo, Okeenea, Genny Factoryのパートナー3社と共同で、障がい者向け移動ナビゲーションアプリの実証実験を開始した。
なお同実証実験にあたりトヨタ・モビリティ基金では、昨年秋より段階的に立ち上げ、この度、全面的な準備が整ったため、本格的に開始をするもの。実証実験を通じて、身体能力に関係なく、全ての人が自立的に安全に移動できる社会の構築を目指し、他の都市や地域でも展開できるアプリケーションを開発していく。また今後、より多くのパートナーやイノベーターとの協力を通じて、移動に困難を抱える人々のシームレスな移動の実現に向けた取り組みを推進していくと話している。
障がい者向けの移動ナビアプリ/Andyamo社
プロジェクトの概要は以下の通り
(1)実証内容
実証内容: 障がい者特有のニーズに合わせて設計された、移動ナビゲーションアプリの実証
実証時期: 2025年2月~2026年1月
実証場所: ヴィシー市街地、および同市総合スポーツセンター(CREPS de Vichy*)の敷地内
*フランススポーツ省が管轄する全国に17ある総合スポーツ施設の1つ。500ヘクタールの敷地面積を有し、障がい者スポーツの普及に向けた施設としても幅広く使用。
コネクテッド車いす/Genny Factory社
(2)協力パートナー
・障がい者への支援を重点的に行ってきた実績のあるヴィシー市の協力のもと、革新的な技術を持つフランスのスタートアップ企業3社と連携する。
Andyamo社: ヴィシー市内とスポーツ施設間の移動を支援するマルチモーダルなナビゲーションアプリを提供。
Okeenea社: スポーツ施設内のマッピング。各ユーザーの障がいの状況に応じた施設内の移動を支援する音声アシスト機能付きアプリ「Evelity」を提供。
Genny Factory社: コネクテッド車いす技術を活用し、ヴィシー市内の路面状況や勾配などの歩道情報等を収集。収集したデータをAndyamo社のナビゲーションアプリに組み込むことで、車いすユーザーに対応した支援を実現する。