TMF( 一般財団法人トヨタ・モビリティ基金 / Toyota Mobility Foundation )は11月28日により、米国インディアナ州エバンズビル市でオンデマンド乗合サービスの「METS Micro( メツツ マイクロ )」を開始すると発表した。( 坂上 賢治 )
これはTMFが、2021年よりインディアナ州で取り組むプロジェクト「Together in Motion( トゥギャザー イン モーション )」のひとつ。その目的は、地域の公共・民間・非営利団体と協力して対象地域の交通システムを効率化。先進モビリティのイノベーションの促進を図るものだ。
今回TMFは、エバンズビル市に関わる事業者のなかで、(1)METS、(2)EMPO、(3)ESNのと協力し、オンデマンド乗合サービス名の「METS Micro( メツツ マイクロ )」の運営を行っていくもの。
上記事業社のうち(1)METSことエバンズビル都市交通システム< Via + Metropolitan Evansville Transit System >は、当地エバンズビル市の公共交通サービスを行う公共機関で、通常は固定ルートとパラトランジット( 乗合デマンドバス、乗合タクシー、相乗りマイカーをフレキシブルに走らせる )で複合サービスを当地で提供している。
また(2)EMPOことエバンズビル都市計画機構< Evansville Metropolitan Planning Organization >は、当地で地域の交通目標を達成するべく短期・長期計画を策定・実施・調整する組織。
最後の(3)ESNことエナジー システム ネットワーク< Energy System Network >は、インディアナポリス市に拠点を置き、高度なエネルギー技術を背景に輸送部門へのサポートに焦点を当てた非営利団体だ。
この(1)(2)(3)の3者から協力を得た上で、TMFが担う乗合サービス「METS Micro(メツツ マイクロ)」は、ショッピングセンター、病院、学校など、インフラ施設が数多く所在する同地域で、小型ミニバン4台(うち2台は車椅子での乗車が可能)によって運行。既存交通ネットワークを補完する役割を担う。
そんなMETS Microに乗車する際は、アプリまたは電話を通じて予約を行う。予約が完了すると車両が同じ方面に向かう乗客が一台の車両に乗り合わせ、効率的な移動ルートを辿って、それぞれの目的地へ乗客を送り届ける。
なお同運行プロジェクトは、エバンズビル市・南東部一部エリアがショッピングセンター、病院、学校などのインフラ機能が多く所在する地域にも関わらず、公共バス路線が脆弱なことが課題となっているため。そこで対象エリアの交通アクセスを改善させていくため、2年間の試験運用プログラムとして消化される見込みだ。
サービス概要
運賃 :2USドル/乗車
運行時間(現地時間) :
月~土 午前6:15から午前0:00
日 午前6:15から午後6:00
予約方法 :「METS micro」アプリ または 電話にて配車予約