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2023年11月29日【MaaS】

トヨタ・モビリティ基金、米国でオンデマンド乗合サービス

坂上 賢治

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Toyota Mobility Foundation・ロゴ

 

TMF( 一般財団法人トヨタ・モビリティ基金 / Toyota Mobility Foundation )は11月28日により、米国インディアナ州エバンズビル市でオンデマンド乗合サービスの「METS Micro( メツツ マイクロ )」を開始すると発表した。( 坂上 賢治 )

 

これはTMFが、2021年よりインディアナ州で取り組むプロジェクト「Together in Motion( トゥギャザー イン モーション )」のひとつ。その目的は、地域の公共・民間・非営利団体と協力して対象地域の交通システムを効率化。先進モビリティのイノベーションの促進を図るものだ。

 

今回TMFは、エバンズビル市に関わる事業者のなかで、(1)METS、(2)EMPO、(3)ESNのと協力し、オンデマンド乗合サービス名の「METS Micro( メツツ マイクロ )」の運営を行っていくもの。

 

上記事業社のうち(1)METSことエバンズビル都市交通システム< ViaMetropolitan Evansville Transit System >は、当地エバンズビル市の公共交通サービスを行う公共機関で、通常は固定ルートとパラトランジット( 乗合デマンドバス、乗合タクシー、相乗りマイカーをフレキシブルに走らせる )で複合サービスを当地で提供している。

 

 

また(2)EMPOことエバンズビル都市計画機構< Evansville Metropolitan Planning Organization >は、当地で地域の交通目標を達成するべく短期・長期計画を策定・実施・調整する組織。

 

最後の(3)ESNことエナジー システム ネットワーク< Energy System Network >は、インディアナポリス市に拠点を置き、高度なエネルギー技術を背景に輸送部門へのサポートに焦点を当てた非営利団体だ。

 

 

この(1)(2)(3)の3者から協力を得た上で、TMFが担う乗合サービス「METS Micro(メツツ マイクロ)」は、ショッピングセンター、病院、学校など、インフラ施設が数多く所在する同地域で、小型ミニバン4台(うち2台は車椅子での乗車が可能)によって運行。既存交通ネットワークを補完する役割を担う。

 

 

そんなMETS Microに乗車する際は、アプリまたは電話を通じて予約を行う。予約が完了すると車両が同じ方面に向かう乗客が一台の車両に乗り合わせ、効率的な移動ルートを辿って、それぞれの目的地へ乗客を送り届ける。

 

なお同運行プロジェクトは、エバンズビル市・南東部一部エリアがショッピングセンター、病院、学校などのインフラ機能が多く所在する地域にも関わらず、公共バス路線が脆弱なことが課題となっているため。そこで対象エリアの交通アクセスを改善させていくため、2年間の試験運用プログラムとして消化される見込みだ。

 

 

サービス概要

運賃 :2USドル/乗車
運行時間(現地時間) :
   月~土 午前6:15から午前0:00
   日 午前6:15から午後6:00
予約方法 :「METS micro」アプリ または 電話にて配車予約

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。