豊田自動織機は、2021年4月1日、欧州の産業車両事業において使用する全電力の、再生可能エネルギー(以下「再エネ」)への切り替えを完了したと、6月21日発表した。
同事業の欧州統括会社であるトヨタ マテリアル ハンドリング ヨーロッパ(以下「TMHE」)のもと、5つの生産工場を含む、21カ国33事業所が使用する約5千万kWhの電力を再エネに切り替えた。
各拠点のエネルギー事情に応じて、水力発電や風力発電由来の再エネへの契約切り替え、太陽光パネルによる自家発電、再エネ証書の購入、の3つの方法から、最適なものを導入しており、欧州全拠点での再エネ電力100%導入は、産業車両業界では初(自社調べ)となる。
TMHE傘下の生産子会社であるトヨタ マテリアル ハンドリング マニュファクチャリング スウェーデン(以下「TMHMS」)では、再エネ電力に加えてバイオガスを導入するなどして、2019年8月、豊田自動織機グループの中でいち早く、工場からのCO2排出ゼロを達成しており、欧州事業における環境への取り組みをけん引している。
TMHE傘下の残る事業所でも、ガス等の燃料について、バイオガスや再エネ電力等へのエネルギー転換を推し進め、2030年に全事業所からのCO2排出ゼロ、欧州産業車両事業のカーボンニュートラルを目指す。
豊田自動織機グループは、環境への取り組みの基本姿勢である「グローバル環境宣言」に従い、地球と調和した豊かな暮らしを実現する社会への貢献を目指し、グローバルでの脱炭素社会の構築に向け、グループ一丸となって環境活動に取り組んでいくとしている。