トヨタ紡織は8月28日、医療分野の様々な課題への解決策の一つの提案として、車室レイアウトを自在にアレンジできる車両を医療サービスに活用する実証実験を、医療系IT企業である「M-aid (エムエイド/本社:愛知県名古屋市)」と共同実施すると発表した。
MaaSに対応する車室空間の提案を進め、テイラードスペースシステム(シートや内装アイテムの脱着交換機能)などを開発してきたトヨタ紡織は、今回、その技術を活用し、医療現場でのサービス空間の検討を、M-aidと実施。
従来、医療現場で使用される車両は、移送用、検診用など、車両ごとに用途が限定されているが、今回の実証実験では、シートなど、車室レイアウトが自由にアレンジできる大型ワンボックスカーを使用し、医療サービスの提供者がどこででも1台で様々なニーズに対応できるようにすることで、医療アクセスの向上にも寄与していく。
両社は、今回の共同実証を、M-aidが実施する愛知県内の健康診断、そのオンライン保健指導のサービスを活用して行うが、今後は、医療サービス空間の提供だけでなく、行政サービスや移動販売サービス、エンターテイメント空間など、自在にアレンジできる車室空間の活用の場を広げていくとしている。
[会社概要]
– 会社名:株式会社M-aid
– 設立:2015年6月10日
– 資本金:204,478,000円(資本準備金203,478,000円)
– 代表者:代表取締役CEO 木下 水信
– 本社所在地:名古屋市中村区名駅4-6-17名古屋ビルディング11階
– 株主:
・木下水信 50.02%
・豊田通商 24.99%
・医療法人尚仁会 24.99%