トヨタ自動車と豊田通商、中部電力の3社は、4月3日、新法人の「トヨタグリーンエナジー」を共同で設立することで合意した。
トヨタグリーンエナジーでは、国内の再生可能エネルギー電源の取得、運営を行い、将来的にはトヨタグループへの供給を目指す。
トヨタは、「トヨタ環境チャレンジ2050」に基づき、クルマの環境負荷をゼロに近づけ、人とクルマと自然が共生する社会を目指していることから、同事業を通じて供給されるクリーンな電気により、将来的には工場等から排出されるCO2をゼロにすることで、低炭素社会の実現に貢献するとしている。
また、豊田通商は、風力・太陽光発電を中心に、30年以上にわたり発電所の開発から運営まで、再生可能エネルギー事業に取り組んできた事業運営のノウハウを生かし、同取り組みを通じて低炭素社会への移行に貢献していくとしている。
一方、中部電力は、ESG経営の深化とSDGsの課題解決への貢献を掲げて、再生可能エネルギーの利用拡大に取り組んでいることから、トヨタグループの低炭素社会の実現に向けた取り組みに貢献することにより、日本のエネルギー自給率向上やCO2排出量の削減に努めていくとしている。
3社は、トヨタグリーンエナジーの事業運営を通じて、再生可能エネルギー電源の自立化に向けたコストダウンや、設備の長寿命化・リプレースなどを通じたサステナビリティの確保にも協力して取り組んでいくとしている。
[設立する新法人の概要]
– 法人名:トヨタグリーンエナジー有限責任事業組合
– 設立日:2020年7月(予定)
– 所在地:愛知県名古屋市中村区名駅4丁目7番1
– 事業内容:再生可能エネルギー電源の取得・運営
– 出資割合:トヨタ50%、中部電力40%、豊田通商10%
*トヨタについては、本年の定時株主総会に本事業の推進に伴う定款の一部変更について付議することを前提にしている。
*必要な許認可などを取得することを前提として事業が開始される予定。
■(トヨタ)環境への取り組み:https://global.toyota/jp/sustainability/esg/environmental/