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2024年12月13日【MaaS】

愛知県豊橋市、市街中心部で自動運転バスの実証実験

坂上 賢治

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愛知県豊橋市は12月13日、豊橋駅前など中心市街地を周回する自動運転バスの実証実験を開始した。具体的日程に13日から22日までの10日間。そこで事前に自動運転バスを知って貰うべく乗車モニターを募ったところ予約が殺到したという。

 

 

豊橋市は今回の実証実県で市民生活の足となる公共交通を維持・確保するため、運転士不足などの課題解決も視野に自動運転バスの導入を検討。交通量や人の動きが多い街中での実証実験を行うことにより安全性や社会受容性も併せて調査・検証する。なお期間中は原則、自動運転で走行。路上駐車の回避や非常時などの際はオペレーターがコントローラーで操作して安全を確保する「レベル2」で運行する。

 

 

使用車両は、愛知県内初となる欧州エストニアのAuveTech(オーブテック)社製の「MiCa(ミカ)」。8人乗りでハンドル、運転席がなく、20キロメートル未満の速度で走行する。周辺環境の把握は200メートル先まで検知可能。センサーや3Dマップにより自車の位置を正確に把握しながら障害物を検知・制御する。

 

 

運行ルートは、松葉町の市こども未来館「ここにこ」を発着点に、豊橋駅前、まちなか図書館など6カ所にバス停が設けられて左回りで周回。1周約3キロメートルを約30分で巡る。個々の発着場所は、中心市街地を周回する路線にすることで、街中の回遊性を高めることも狙いとしている。

 

 

運行ダイヤは午前、午後それぞれ3便の計6便が1日の運行となる。運賃は無料。乗車は既に埋まった事前予約席4席、当日自由乗車席3席。当日乗車席が満席の場合、次の便を案内する予定だが、運行本数や座席数に限りがあるため乗車できないケースも有り得るとしている。ダイヤは豊橋市役所ホームページの自動運転社会実装推進事業のページで掲載されている。URL: https://www.city.toyohashi.lg.jp/61468.htm

 

 

なおこの自動運転バスの実証実験は、国土交通省の地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)を活用し、自動運転車の導入、運用に係る調査、コンサルティング事業の企画などを手がけるBOLDLY(ボードリー)と業務委託契約を結んで実施される。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。