豊田合成は5月31日、生産工程で生じる廃棄物の削減に向け、微生物を用いた排水処理事業を展開する名古屋大学発のスタートアップ「フレンドマイクローブ 」(本社:名古屋市)に出資したと発表した。
フレンドマイクローブでは、食品工場などで使用される動植物油を、微生物により短時間で分解する排水処理システムを構築。油性産業廃棄物の9割以上の削減や悪臭を減らす効果など、その活用実績を積んできたと云う。
豊田合成は、この技術の応用で、今後、より処理が難しい工業排水の油分(鉱物油など)も、動植物由来の油と同様に分解可能となることが期待できるとして、今年4月、同社のベンチャー投資企画室を通じ、フレンドマイクローブに出資。
フレンドマイクローブとの連携により、ハンドルの成形工程や金型の切削工程などから出る鉱物油の分解技術の実用化を図ることで、環境負荷の少ない持続可能なモノづくりを推進。長期環境目標(2050環境チャレンジ)である2050年までの廃棄物の極小化を目指すとしている。
<会社概要>
– 社名:株式会社フレンドマイクローブ
– 所在地:名古屋市千種区千種二丁目22番8号 名古屋医工連携インキュベータ104
– 代表者:代表取締役社長 蟹江 純一
– 設立:2017年6月
– 資本金:1億2,500万円