豊田合成は、e-Rubberセンサ(※1)を用いた触覚付きロボットハンドの実用化に向け、ロボティクス・サービスを提供するQBIT Robotics社(以下、QBIT社/東京都千代田区)に出資した。
出資額は1億2,000万円。出資後の豊田合成の出資比率は7.6%。
QBIT社は外食業やエンターテイメント業などのサービス業界向けに、人と協力して仕事をする「協働型ロボット」を中心としたシステムを開発し、労働力不足などの社会課題の解決策となるロボティクス・サービスを提供するスタートアップ(※2)企業。
豊田合成は、e-Rubberセンサを用いて、従来のロボットにはなかったモノの形状や硬軟などを感知できる「触覚ハンド」を開発しており、QBIT社のロボットシステムと組み合わせることで、人により近い仕事を行えるロボットを実現するとしている
今後、両社は少子高齢化社会を支える実用的なロボットの普及を目指して、コラボレーションを加速。その第1弾として、豊田合成の触覚ハンドを、ロボットカフェ「&robot café system」に導入する計画だ。
※1:e-Rubberは電圧を加えると収縮する、ロボット向けの軽く柔らかい人工筋肉としても活用可能な次世代ゴムで、外部からの圧力などで変形すると内部の蓄電量が変化する性質により、微妙な圧力変化を高精度で感知できる柔らかい触覚センサとしての機能も持つ。
※2:ロボットが接客しドリンクを提供する「Henn na Cafe ハウステンボス店」をハウステンボスが開店。そのロボットシステムの開発・設計をQBIT社が担い、現在もロボット関連のサポートを行っている。
[QBIT社の概要]
– 社名:株式会社QBIT Robotics(キュービット・ロボティクス)
– 所在地:東京都千代田区平河町1-6-8 平河町貝坂ビル3階
– 代表者:代表取締役社長 兼 CEO 中野浩也
– 設立:2018年1月
– 資本金:4億9,100万円(2019年5月28日現在、資本準備金を含む)
– 事業内容: ロボティクス・サービス・プロバイダー事業とそれに付帯する各種サービス
■(豊田合成)e-Rubber:https://www.toyoda-gosei.co.jp/e-rubber/
■QBIT Robotics:https://www.qbit-robotics.jp/