NEXT MOBILITY

MENU

2019年6月10日【テクノロジー】

豊田合成、ロボティクス・サービス提供企業に出資

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

豊田合成は、e-Rubberセンサ(※1)を用いた触覚付きロボットハンドの実用化に向け、ロボティクス・サービスを提供するQBIT Robotics社(以下、QBIT社/東京都千代田区)に出資した。

 

出資額は1億2,000万円。出資後の豊田合成の出資比率は7.6%。

QBIT社は外食業やエンターテイメント業などのサービス業界向けに、人と協力して仕事をする「協働型ロボット」を中心としたシステムを開発し、労働力不足などの社会課題の解決策となるロボティクス・サービスを提供するスタートアップ(※2)企業。

 

豊田合成は、e-Rubberセンサを用いて、従来のロボットにはなかったモノの形状や硬軟などを感知できる「触覚ハンド」を開発しており、QBIT社のロボットシステムと組み合わせることで、人により近い仕事を行えるロボットを実現するとしている

 

 

QBIT社が UCCグループと共同し実現するロボットカフェのパッケージ「&robot café system」(イメージ)

QBIT社が UCCグループと共同し実現するロボットカフェのパッケージ「&robot café system」(イメージ)

 

 

今後、両社は少子高齢化社会を支える実用的なロボットの普及を目指して、コラボレーションを加速。その第1弾として、豊田合成の触覚ハンドを、ロボットカフェ「&robot café system」に導入する計画だ。

 

 

※1:e-Rubberは電圧を加えると収縮する、ロボット向けの軽く柔らかい人工筋肉としても活用可能な次世代ゴムで、外部からの圧力などで変形すると内部の蓄電量が変化する性質により、微妙な圧力変化を高精度で感知できる柔らかい触覚センサとしての機能も持つ。

 

※2:ロボットが接客しドリンクを提供する「Henn na Cafe ハウステンボス店」をハウステンボスが開店。そのロボットシステムの開発・設計をQBIT社が担い、現在もロボット関連のサポートを行っている。

 

 

[QBIT社の概要]

 

– 社名:株式会社QBIT Robotics(キュービット・ロボティクス)
– 所在地:東京都千代田区平河町1-6-8 平河町貝坂ビル3階
– 代表者:代表取締役社長 兼 CEO 中野浩也
– 設立:2018年1月
– 資本金:4億9,100万円(2019年5月28日現在、資本準備金を含む)
– 事業内容: ロボティクス・サービス・プロバイダー事業とそれに付帯する各種サービス

 

 

■(豊田合成)e-Rubber:https://www.toyoda-gosei.co.jp/e-rubber/
■QBIT Robotics:https://www.qbit-robotics.jp/

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。