豊田自動織機は、太陽光による再生可能エネルギー(再エネ)の電力だけで水素を製造し、燃料電池フォークリフト(FCフォークリフト)に供給する再エネ水素充填所(※)「H2PLAZA」を高浜工場内に設置し、環境省、愛知県をはじめとする関係者約40人出席のもと、3月22日に開所式を開催した。
なお、「H2PLAZA」には、環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金を活用している。
「H2PLAZA」は、水素の製造、圧縮、貯蔵、及び充填の各機能を備えた施設で、再エネにより水素を製造し、CO2を排出しないFCフォークリフトに供給するため、一貫したCO2フリーを実現。
この取り組みは、愛知県制定の「低炭素水素認証制度」に基づいた低炭素水素製造計画として、トヨタ自動車元町工場、中部国際空港でのプロジェクトに続いて、3例目の認定を受けている。
豊田自動織機では、2016年に策定した第六次環境取り組みプランで、2020年までに、高浜工場にCO2ゼロのモデルラインを設置、稼働させることを目標に掲げ、この「H2PLAZA」を中心としたFCフォークリフトの運用も施策の一環となる。
さらに、太陽光パネル増設による発電量の増加、太陽光発電量や水素貯蔵量を見える化したシステムの導入による効率向上等の取り組みと併せ、目標達成を目指していくとしている。
※再生可能エネルギーの太陽光によって発電した電力で水素を製造し、圧縮・蓄圧・供給が可能な施設