東レは 12月17日、ユーピーアール社(upr)のアクティブタグを搭載したスマートパレットを業界で初めて利用した取り組みにおいて、「令和2年度 グリーン物流パートナーシップ会議優良事業者表彰」の「特別賞」をuprと共同で受賞したと発表した。
同賞は、経済産業省・国土交通省等が物流分野における環境負荷低減、物流の生産性向上など、持続可能な物流体系の構築に関し、特に顕著な功績のあった事業者に対して表彰を行うもの。
今回の受賞にあたっては、uprが開発したアクティブタグ搭載スマートパレットを使って、東レ製品の一貫パレット輸送を実現し、トラック運転者の手荷役解消、積み下ろし時間の短縮を図ることで、労働環境を改善したこと。それによって物流の生産性を向上させたこと。同時に、効率的なパレット回収網を活用し、CO2排出量を削減(年間換算197t-CO2)したなど、環境負荷や運送会社の負荷低減に貢献したことが評価につながった。
取り組みによる効果は以下のとおりとなっている。
◾️取り組みの効果
・ CO2排出量:83%削減 (▲197t-CO2/年)
・ 製品積み下ろし時間:75%短縮 (▲23,788時間/年)
・ 事務作業効率化:作業時間 100%削減 (▲1,584時間/年)
・ トラック待機時間:38%削減 (▲5,947時間/年)
・ 物流事故(破袋):35%削減 (▲148件/年)
東レでは、今後も流通過程における環境負荷低減に十分に配慮した「グリーン物流」を推進し、物流におけるCO2排出量の削減に取り組んでいく。また、深刻化が続くトラック運転者不足に対応し、トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化、女性や60代以上の運転者等も働きやすい労働環境の実現を目指して、「ホワイト物流」を推進していくとしている。