日産自動車は、現在インフィニティモーターカンパニーのグローバルモータースポーツおよび、パフォーマンスプロジェクトのダイレクターを務めているトマソ=ヴォルペ氏を、4月1日付けで日産のグローバルモータースポーツダイレクターに起用する。
2014年からインフィニティのモータースポーツ部門を率いてきたヴォルペ氏は、今後インフィニティに加え、フォーミュラE選手権やSUPER GT、そしてGT3車両を使ったグローバルなレース活動等の日産のモータースポーツ活動を統括する。
ヴォルペ氏は、以下のように話している。
「日産のグローバルモータースポーツプログラムをリードすることになり、とてもワクワクしています。フォーミュラEチームは、前任のマイケル カルカモとチームの献身的な取り組みのおかげで、多くの素晴らしい成果を上げました。
日産とニスモは今年もフォーミュラEとSUPER GTのワークス活動を二本柱とし、カスタマーレーシングプログラムにも引き続き技術支援を行います。
もちろん、インフィニティもグローバルなアクティベーションプログラムを追求しますし、両者の相乗効果も期待できると考えています」。
前任のマイケル=カルカモ氏は、2015年から日産のモータースポーツダイレクターを務め、2018年からはフォーミュラEプロジェクトを牽引。今後は、プログラムダイレクターとしてスポーツカーを担当する。
在任中の活動を振り返り、カルカモ氏は、以下のように話している。
「フォーミュラE初参戦となった昨シーズンに日産e.damsチームは、ポールポジションを6回、表彰台を6回獲得し、ニューヨークe-Prixでは初優勝を飾りました。
また、セバスチャン ブエミはチャンピオンシップで総合2位になり、ローランドはルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。
参戦を決めるまでも、そしてシーズン中にも多くの苦労がありましたので、こうした素晴らしい成績を残すことができて本当に報われました。チームの全員に感謝したいと思います」。
グローバルプロダクトマーケティング&モータースポーツ本部本部長のピエール=ロワン氏は、以下のように話している。
「カルカモは、これまで日産のフォーミュラEプログラムへ献身的に取り組み、日産のEVリーダーシップを訴求し続けてきました。カルカモのこれまでの貢献に心より感謝します。
新任のヴォルペは、彼が培ってきたモータースポーツとマーケティングの豊富な経験を活かして活躍してくれることでしょう」。